マクロスF
0680話
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は明らかだ。……今のところはな」
「今のところ?」
映像の中で、赤い生物兵器が背中から生えている角のような部分からビームを発射してVFを撃破する。
「ああ。生体の類は全く不明だ。ただ、報告によればこの宇宙に生息している生物だという話だが……」
「ただの生物がビームやら何やらを身に宿している筈も無い、か」
「ああ。上の方では色々と判明している事もあるんだろうが、少なくても俺達にまでは降りてきていない。そして、この生物兵器……バジュラがVF-25の開発された理由だ」
「バジュラ、ね。確かにこの映像を見る限りだとVF-171やVF-19では対抗出来ないらしいな。パイロットの腕である程度は対抗出来るだろうが、数が違い過ぎる」
既に映像の中ではVFとバジュラの数は圧倒的な差となっている。ざっと見る限りでは1:30程度に数の差は開いているだろう。
「そうだ。VF-171やVF-19では通常のパイロットが使ってもバジュラに対して有効な兵器とは言えない。それらの機体でバジュラと渡り合えるとしたらエースクラスだけだろう。だからこそ新統合軍はVF-24をベース機としてVF-25の開発をフロンティア船団に許可をしたんだ」
「その結果がEX-ギアやICSか」
一般のパイロットが耐えられる限界のGを越える為の新システムとしてそれらが考えられたのだろう。
「ああ。そして、そのVF-25がこのフロンティア船団で開発された理由は……言わなくても分かるな?」
バジュラに対抗する為のVFがこのフロンティア船団で開発された理由。それは……
「このフロンティア船団がバジュラに襲われる可能性が高い」
「そうだ。いや。正確には違うな、このフロンティア船団の進行方向にバジュラの巣があると予想されている」
「……なら、進行方向を変えればいいだけじゃないのか? わざわざ危険な場所に突っ込む必要も無いだろう?」
そんな当然の俺の問いに、オズマは首を左右に振る。
「勿論フロンティア船団の安全だけを考えれば、それが正解だ。だが、バジュラが宇宙生物であると思われる以上、いずれどこから姿を現すかが分からない。なら、今のうちにそれに対応出来るだけの準備を整えている俺達がバジュラに立ち向かって、奴等の情報を得ておく方がいいだろう。それに……」
「それに?」
微妙に嫌そうな顔をしながら言葉を切ったオズマに先を促すと、1度溜息を吐いてから再び口を開く。
「新統合軍やフロンティア船団の上層部、更にはS.M.Sのお偉いさんも含めて高度な政治的判断って奴があってな。フロンティア船団の進路はこのまま変える訳にはいかないらしい」
「……なるほど」
考えられる可能性は、バジュラが何らかの価値を持っているといったところか。普通に考
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