マクロスF
0680話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を出迎える。
そのままオズマに促され、向かい合うように席に着く。
「さて、お前を呼び出したのは他でもない。俺達S.M.Sが仮想敵として考えている相手の情報を教えておこうと思ってな」
「仮想敵? 実際に敵対してるんじゃないのか?」
「その辺は良く分からんが、一応は敵対していると判断してくれて構わない」
言ってる意味が微妙に分からないな。敵対しているのに仮想敵なのか?
不思議そうにしている俺の顔を見て小さく笑みを浮かべるオズマだが、再び厳しい表情へと戻る。
「まぁ、聞け。さて、そもそも何の話からするべきか。……そうだな、少し回りくどくなるが、何故フロンティア船団でVF-25を開発したと思う?」
「それは当然戦力的な問題だろう?」
「確かにそうだが、VF-19程の性能があればこれまで新統合軍が敵対してきた大抵の敵には勝てる。それを承知の上で、何故より性能の高い……それこそ、VF-19以前と比べると破格に性能が高いVF-25を開発したのか。さて、それは何故か」
プロトデビルンを相手にしても互角に戦闘が可能だったVF-19。いや、もちろんパイロットの技量なんかもあるんだろう。新統合軍の特殊部隊であるエメラルドフォースが使っていたんだし。あ、後は戦闘じゃないけどバサラとか。
だがまぁ、単純に考えれば……
「VF-19でも勝てない敵が現れたから、とかか?」
「そうだ。ここまで回りくどく言えば、さすがに分かったようだな」
「……ほう」
可能性は少ないと思っていたんだが、それがドンピシャで当たりとはな。だが、VF-19で勝ち目が無い敵?
「どんな敵が想定されているんだ? さっき言っていた仮想敵だという奴だろうけど」
「これを見れば分かる」
オズマがそう言い、ブリーフィングルームの明かりを落としてスクリーンを起動させる。そして次の瞬間に映し出されたのは巨大な虫のように見える存在だった。
「生物兵器か?」
「……」
そんな俺の呟きに沈黙で返すオズマ。画面の中ではVFと同程度の大きさを持つ虫が高い運動性能を発揮しながら一方的に新統合軍と思われるVFを破壊している。
「これは……」
VFの放ったミサイルや銃弾を容易く回避し、あるいは迎撃し、生物兵器であるにも関わらずまるで機械の兵器であるかのように機関砲、ミサイル、果てにはビームのようなものを撃っている。
「第117次大規模調査船団が敵に襲われた時の映像だ」
映像の中で姿を見せている生物兵器と思しき存在。こうして見ているだけでも、1種類ではなく何種類も確認出来た。
「どこかの船団が開発した生物兵器とかか?」
「さてな。詳しいところは分かっていないが、それでもどこかの船団が開発した生物兵器じゃないというの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ