マクロスF
0680話
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まで少しでも機体の反応速度を上げられるように頑張るから。……あれ? ミシェル先輩?」
「ふぅ、やっと気が付いたか。アルトがお前を探してたぞ。何でも課題がどうこう言ってたから、すぐに連絡してやれ」
「……うわっ、本当だ! アルト先輩からの着信が10件近くもある! ごめん、アクセル君。僕ちょっと用事出来たから行くね! ミシェル先輩も、ありがとうございましたーっ!」
「全く、1つの事に夢中になるとああだからな」
どこか呆れた様に呟くミハエルを眺めながら、学校の件について誤魔化せた事に安堵の息を吐くのだった。
にしても、良く考えればそうなんだよな。15歳程度の外見であるこの状態だと学校に行っていないのが不自然に思えるのは事実か。幸い、俺の生活は殆どがS.M.Sの内部で完結しているからいいんだが、もし街中とかに行ったりしたら補導されたりするんじゃないだろうな?
そんな風に思っている時だった。
「おう、アクセル。ここにいたのか。隊長が呼んでたぜ」
背後からそう声を掛けられ、同時に紙コップに入ったコーヒーを手にギリアムが俺の隣に腰を下ろす。
「オズマが?」
「ああ。何でも話しておきたい事があるとか言ってたな。ブリーフィングルームにいるから、すぐに行った方がいいぞ」
「……ギリアム大尉、もしかして」
「さて、な」
ミハエルの意味あり気な視線に、紙コップを持ったまま肩を竦めるギリアム。この様子を見る限りだと、どうやら何か俺に隠している……より正確には秘密になっている事があるらしい。
まぁ、ここで問い詰めてもしょうがない。ブリーフィングルームに行けば知る事が出来るんなら、そうすればいいだけか。
「ブリーフィングルームって、どこのブリーフィングルームだ?」
「第2だな。ほら、格納庫の近くにある」
ギリアムの言葉に、すぐにそのブリーフィングルームの位置を思い出し、最後のオムレツとパンを口へと放り込んで具がたっぷり入っているスープで飲み干してから立ち上がる。
「分かった、ならすぐに行ってくるよ」
「おう、まぁ、その、何だ。頑張れよ」
そんな意味不明の励ましを受けつつ、食堂を後にするのだった。
「アクセルだ、俺を呼んだとギリアムから聞いていたんだが」
ギリアムに教えられたブリーフィングルームの扉をノックして声を掛ける。
すると案の定、中からオズマの声が聞こえてきた。
「おう、早かったな。入って来い。それと中に入ったら鍵を掛けろ。一応機密度の高い話をするからな」
「了解」
……さて、何が出て来るのか。まさかプロトデビルンの恐怖が再び、なんて事は無いと思うが。
そんな風に考えつつブリーフィングルームの中に入ると、中ではオズマが厳しい顔付きをして俺
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