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リメイク版FF3・短編集
青+赤=紫の嫉妬
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付き帽子の中から目を細めて微笑まれ、更に頬を紅潮させるルーネスだが、頭に置かれたイングズの片手を払い退けようとはしない。


「私のようになる必要はないさ。……お前は、お前のままでいい」

「 むうぅ……っ」

 ルーネスは妙な唸り声を出すが、片手で銀髪を優しく撫でられいつの間にかアメジスト色の目をつむって、その手の優しい感触に浸る。

────が、その手は急にルーネスの額をパシッと軽くはたく。


「いてっ、何すん……!」

「手合わせ、しに来たんだろう? ほら、さっさと構えろ」

「へっ、上等だぜ。イングズから今日こそ1本取ってやるからな! せぇりゃあーっ!」

「フ、それではまだ甘いぞ……! はッ!」





「………あら? いつの間に船内に戻って来てたの、デッシュ?」

「いやぁレフィアにアルクゥ、お邪魔虫な俺は退散して来ただけさ!」

「あ、じゃあルーネスとイングズは手合わせしてるんだね」

「ふ〜ん……、ご教授成功ってとこかしら?」

「まぁな〜? だが"やっこさん"達、まだまだこれからってヤツですぜ、レフィア嬢ッ!」

「ふふん、そこはまぁ何気にけしかけつつ、見守りましょ……!」

(こ、この二人、何がしたいんだろう……)

 アルクゥは、怪し気な笑みを浮かべるデッシュとレフィアにちょっとした戦慄を覚えるのであった。




End
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