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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
29 3人の交差
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奥に階段か」

スターダストはバッグを回収し、足を踏み出した。















その頃、学校の駐車場ではWAXAを含めた突入部隊が驚きの声を上げていた。
監視カメラにジャミンガーや傭兵を僅かな時間、それも圧倒的な戦力で倒したスターダストの戦闘の様子が映った。

「!?これは...」

誰もが予期していなかった何者かの出現に動揺する。
しかし1番驚いていたのは、モニターに最も近い位置にいた熱斗、そしてロックマンだった。

「何なんだ...コイツ...強い」
『今の映像だけで14名の武装集団を倒すのに、たった23秒しか掛かってない。それに敵を撹乱する攻撃、流れるような攻撃とスムーズな足運び...只者じゃないよ』
「...それに」
『...』

2人は言葉を詰まらせた。
2人とも考えている事は同じだったのだ。
ロックマンと熱斗は同じDNAを持つ双子、つまり顔形はほぼ同じだった。
そして一瞬、カメラを見たスターダストの顔は明らかに自分たちと似ていた。
幸い、周囲の隊員たちは熱斗とロックマンに少し前に会ったばかりというのもあったが、そんなことにも気づかない程に動揺していた。
このまま作戦を実行するのか?
敵なのか、味方なのか?
Valkyrieもろとも制圧するのか?
仮に敵だった場合、1対14で圧勝するような強力な相手に勝てるのか?
などざわつき始める。
それもそのはずだった。
どんな作戦でも100%の確率で成功させれるわけでない。
しかし今回の作戦は木場の介入で人質を見捨てるという選択を取ったことで大幅に確率は向上していると言える。
人質の命救わなければ、正確な精密射撃も必要なければ、ただ銃を乱射するなりして敵を仕留めれば片がつく。
だがこのイレギュラーな敵味方のハッキリしない強力な存在が介入したことで、その確率は大幅に下がった。
Valkyrieと敵対するのは確かだが、WAXAの味方であるとは限らない。
むしろWAXAの行動の目的とは完全に一致することはない、味方でない確率は限りなく低い。
訓練を受け銃火器を持った傭兵の集団を相手に圧倒するような危険なテロリスト以上に危険な相手が敵に回ってしまえば、正直言って勝ち目など無い。

「おい、コレって...」
「間違いねぇだろ、ロックマンだ」

「え?ロックマンならここに...」

「いや...君のナビのことじゃなくて、一般には公表されてないけど、前に地球の危機ってくらいの大事件が起こった時に裏で敵を倒していた謎の存在がいた。それを我々はコードネーム・ロックマンと呼んでいる」

「そう...なんですか」

熱斗とロックマンは不思議な感覚を覚えた。
顔が似ているだけでなく名前まで同じ。

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