暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第416話】
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
」
「な、何の責任をとるんだよ……」
「うふふ、それは当日のお楽しみ……ですわよ♪」
左手人差し指を唇の前に立て、茶目っ気たっぷりにウインクしながら答えるセシリア――ドキッと心臓が高鳴る――と。
「あんた……セシリアに見とれてるんじゃないわよ!」
足を更に小突かれ、鈴音を見ると物凄く不機嫌な表情を浮かべていた。
「……ヤキモチ、妬かないもん」
言葉とは裏腹に、僅かに頬を膨らませるシャルはジト目で見てきた。
「……お兄ちゃんのバカ……でも、これから……」
フォークでパスタを食べながら一人ごちる美冬の言葉、喧騒の中でも聞こえるのは双子だからだろうか――そして、茹で蛸の様に赤く染まる。
「……私も負けてられないな……。 ぅん、もう少し積極的に行こうかな……」
未来のそんな言葉も耳に届く――今思うと、未来って前にちょっとだけツンが入ってたのかもしれない。
――と、隣の美春が腕をつねって来る。
痛みが全身に駆け抜け、何事かと思い美春を見ると笑顔のまま――。
「ヒルト、でれでれしないのッ!」
「わ、わかったからつねるな! 鈴音も足で小突くなって!」
そう俺が返す中、ラウラは魚を切り分けながら――。
「ふふっ。 あまりヒルトを困らせるのはダメだぞ、皆」
余裕の笑みを溢すラウラに、鈴音が――。
「何か今日のラウラは余裕たっぷりよねぇ……。 ヒルトが誰かに見とれても平気なの?」
「ふむ、確かにそれは由々しき問題なのかもしれない。 ……だが、夫婦の絆というのはそんな物で容易く壊れる物では無いのでな」
切り分けた魚を食べるラウラを他所に、美冬が小さく呟く――。
「……一人で二歩三歩先に行ってたら余裕だもんね……。 美冬だって、今日で並ぶからいいけど……」
誰にも聞こえないような呟き、そして横目で俺を見るとニコッと微笑む美冬に、本気なんだと思ってしまった。
……兄妹で本当にしても良いのかとも思いつつ、俺はカレーを一気に平らげた――。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ