旧校舎のディアボロス
オカルト研究部
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
ド・ギア》。これなら説明が付く。
もしかすると、リアスは凄い拾い物をしたのかもしれない。
「あなたはその神器を危険視されて、堕天使―――天野夕麻に殺されたの」
神滅具の一つならば堕天使が危険視するのも当然だ。普通の戦闘用の神器でも危険視されるのに、神をも殺せるとされる神滅具が危険視されないはずがない。
「瀕死の中、あなたは私を呼んだのよ。この紙から私を召喚してね」
リアスが取り出したのは簡易召喚魔方陣のチラシだ。
「これ、私達が配っているチラシなのよ。魔方陣は、私たち悪魔を召喚するためのもの。最近は魔方陣を書くまでして悪魔を呼び寄せる人はいないから、こうしてチラシとして、悪魔を召喚しそうな人間に配っているのよ。お得な簡易魔方陣。あの日、たまたま私達が使役している使い魔が人間に化けて繁華街でチラシを配っていたの。それをイッセーが手にした。そして堕天使に攻撃されたイッセーは死の間際に私を呼んだの。私を呼ぶほど願いが強かったんでしょうね。普段なら眷属の朱乃たちが呼ばれているはずなんだけれど」
普通に考えるのなら死にたくない、と言う思いが強かったと思うところなんだが、何故か彼は性欲関係の願いでリアスを召喚したとしか思えない。
「召喚された私はあなたを見て、すぐに神器所有者で堕天使に害されたのだと察したわ。問題はここから。イッセーは死ぬ寸前だった。堕天使の光の槍に身を貫かれれば、悪魔じゃなくても人間なら即死。イッセーもそんな感じだったの。そこで私はあなたの命を救うことを選んだ」
神器を抜き出すと言う手もあったと言うのに、僕らの主はお人好しだ。僕なら神器を抜き出して自分で使うか眷属の誰かに渡していただろう。
「―――悪魔としてね。イッセー、あなたは私、リアス・グレモリーの眷属として生まれ変わったわ。私の下僕の悪魔として」
次の瞬間、僕はリアスたちと合わせて悪魔の翼を出した。
それに誘発されて兵藤一誠の背中からも悪魔の翼が生える。
「改めて紹介するわね。祐斗」
リアスに名を呼ばれ、僕は兵藤一誠に向かって自己紹介する。
「僕は木場祐斗。兵藤くんと同じ二年生だ。君と同じ人間からの転生悪魔で、神器所有者でもある。よろしく」
「………一年生。………塔城小猫です。よろしくお願いします。………悪魔です」
「三年生、姫島朱乃ですわ。一応、研究部の副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。うふふ」
僕に続いて小猫と朱乃が自己紹介する。
「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ