旧校舎のディアボロス
オカルト研究部
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
神器《セイクリッド・ギア》を自覚させることができるのでよく用いられている。
一番効率的で、すぐに力を扱えるようにするには戦闘で死の危険を感じさせることなのだが、今はこれでいいだろう。
「その人物の一番強く言える姿を真似るの。強くよ?軽くじゃダメ」
絶句する兵藤一誠。
ドラグ・ソボールと言えば、昔流行ったアニメらしいが、どんなものかは知らない。
「ほら、早くなさい」
多分だが、空孫悟なるキャラクターを知らないリアスは当然兵藤一誠を急かす。
「ドラゴン波!」
兵藤一誠は開いた両掌を上下に合わせて前へ突き出す格好のまま、声を張り上げた。今のがドラゴン波と言うものの真似なのだろう。
「さあ、目を開けて。この魔力漂う空間でなら、神器もこれで容易に発現するはず」
普通の所有者ならこの場所でなくとも発現するが、兵藤一誠は死を身近に感じても発現しなかったようだからこの場所でもないと発現しないだろう。
兵藤一誠が目を開いた瞬間、カッと兵藤一誠の左腕が光り出した。
光は次第に形を成し、左腕を覆っていく。
光が止んだ時、兵藤一誠の左腕には赤い篭手の姿をした神器が装着されていた。
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!」
叫ぶ兵藤一誠。
「それが神器。あなたのものよ。一度ちゃんと発現ができれば、後はあなたの意思でどこにいても発動可能になるわ」
一見龍の手に見えるが、それにしては赤過ぎる。
通常の、一般的に有り触れているとされている戦闘用の封印系神器である龍の手は、過去に天使たちに狩られたドラゴンたちの魂の一つを宿し、その力を聖書の神によって調整されたものだ。
能力は所有者の力を倍加すると言う、あまりドラゴンらしくない効果だが、封印によってその力の大半を押さえ込まれているのだからある意味当然だ。
中身はそこそこ凄いのに、封印と多数存在すると言う理由のせいで不遇な扱いを受けている神器である。
龍の手の色は、封印されているドラゴンの司っている色が反映される。
赤となると、炎関係のドラゴンになるのだが、それだと赤黒い色になるはずだ。兵藤一誠の篭手は、血のような美しい赤だ。
その上兵士の駒八つ消費と言うのは、例え兵藤一誠の才能が歴史上に存在するあらゆる偉人よりも優れていたとしても一般人だと考えれば規格外過ぎる。
となると、答えは一つしかない。
封印系にして、ドラゴン系神器の中でもトップクラスの力を持つ神滅具の一つ、|赤龍帝の篭手《ブーステッ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ