名探偵コ○ンって、まじでバケモンだよね
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ならね」
「いや、だっておまえ。2、3回も同じようなことが起こってて、確定特定はまだしも、めぼしいものすらねえのかよ?」
「ついてたらあなたなんかに頼らないわよ」
「朝っぱらから呼び出しておいてよく言うよ」
まったくもって不愉快だ。感謝されるならまだしも、そのようなことを言われる筋合いは微塵もない。
それにしても不可思議だ。白皇学院、もとい今現在の学校にはそれなりにセキュリティーなるものが施されているはず。それに基づき警備員も徘徊しているというのに。それにここ白皇学院は、通っている生徒の八割が裕福な家の出だ、かなりの防犯施設が施されている。そのような施設への侵入を難なく成功させ、挙句の果て、防犯カメラにすら痕跡を残さずことをこなす。まるで平成の怪盗、とでも言っておこうか。
「ここまで手がかりもなにもないんじゃどうしようもないわね。この盗人さんは平成の怪盗かしら」
と、頬杖を尽きながら冗談交じりに言う。
おいおい……おれの思考回路はこいつと同じようなものだってことか?なんとも間抜けな話だな、おい。
「足掛かりすら掴めないようじゃ捜査も調査も無理な話だぞ。しかも他の生徒には他言無用、なんだろ?行き詰まりにも程が有るだろ」
「そうよね」
はぁ……、と大きなため息も隠さず、机に突っ伏す。
「あぁッ!なんでこう面倒ごとばかり押し付けてくるのよ!」
もうわけわかんないッ!と、続ける。
「私だって普通の一般生徒なのよぉ……。わからないものはわからないし、できないことはできないわよ……」
「まぁ、否定はしないね。でも生徒会長でここの教師より役に立つ、って時点で普通の一般生徒、って捉え方はされてねえんじゃねえの?」
「だからって、そんな問題文もヒントもないような問いに応えられるほど私は天才じゃないわよ……」
「あん?らしくねえな、なんか変なもんでも食ったか?」
「あのねぇ……、らしくないって言ったって今回は別ものよ?変なものも食べていないし、別にいつもとなんら変わりはしないわよ」
と、頬杖をつき直す。
そういうもんかね。しかし、桂の言っていることもわからんではない。問題文もヒントもない、ましてや答えすらないのではないかと思ってしまうほどの問題が目の前にあるのだから。
「ところで、優人くん」
「あん?」
先ほどまでやる気の欠片もなかった、生徒会長こと桂は頬杖をついたまま言葉を発する。
「あなたもあの日、ここに侵入したわよね?」
「侵入とは随分と大袈裟な物言いだなだな」
「登校期間でもない学校に無断で登校することが侵入以外のなにもでもないわ」
ん、一理ある。
「で、なぜ侵入してしまっているのに防
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