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東方喪戦苦
 第三幕 家探しのロリコン
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「もう、やめだな」
俺はため息をついて、振り返った。

狂「おいっ!後ろ!アゲハが来てるぞ!」

指を鳴らすと、アゲハの頭上に(おり)が現れた。

「落ちろ」

そう呟くと、檻がアゲハを捕らえた。

ア「出せぇ!出せぇ!ここから出せぇ!出せよ!」

アゲハは、狂ったように涙を流しながら檻を叩いたり、蹴ったりしてどうにか出ようとしていた

「無駄、無駄、俺が約1km位離れないと消えないし、壊れない様な檻を創り出しといたらからな」

こうして、俺ら一行はこの人里を離れようとした。

???「兄ちゃん、不思議な眼をしているなぁ、」

俺に話しかけてきた男は、帽子をかぶって顎に無精髭を蓄えた男だった

幾「誰だ?知り合いか?」

幾斗が小さな声で俺に聞いてきた。

「全く知らないぜ、誰だ?おっさん?あんたも俺とアゲハと同じ、転生者か?」

?「いやぁ、俺はそんな大層なもんじゃないさ、あんたみたいのに、こいつを授けに来たのさ」

男は俺に、二本の刀を差し出した。

「なんだ?こいつは?」

?「極少数の者にしか素顔を見せない、妖刀だ。名を『狂乱月』と『夢想斬』」

俺は少し悩みこいつを貰い、人里を後にした。

狂「極少数の者にしか素顔を見せない妖刀ねぇ、本当か?」

狂夜は、疑っていた。

「なら、一回抜いてみるか?」

星「やめた方が、いい」

星花は、少しだが怯えていた。

「大丈夫だって!行くよ!」

俺は、星花の言うことを素直に聞かず、狂乱月を引き抜いた
ほんの一瞬の事だったが、色々な事が頭に入ってきた。
まず最初に飛び込んできたのは、金髪の幼女といる狂夜らしき青年だった

次も又、狂夜らしき青年が巨大な狼を食っているおぞましい光景。

山が燃えていたり凍っていたり、化け物の大量の死体、対峙する二人の青年、

「うう?????????ぉぁぁぁあ、ぬぐ????????来るな、入って???????く?????るな??うぁっぁ」

頭のなかまでほじくりまわされている様な感覚だった。
立っていられない程の吐き気に襲われて目の前が眩む。
俺は、たまらずその場にうずくまった。
だが、少しすると吐き気は嘘のように、無くなった。

「はぁ????はぁ、ごめんな、星花ちゃんの言うこと聞いときゃ良かったんだな」

腕が焼けるように痛いのを必死に押し殺して、笑顔を見せる。

狂「お前、腕が痛いんだろ?正直に言え。」

バレてたか??????流石は狂夜兄さんだな。

「えぇ、でもこの『夢想斬』も抜かないと、って言う使命感が不思議と沸き上がる
一応聞く、抜くなと言う奴はいるか?」

俺は三人を少し鋭くも使命感の満ちた眼で一見した
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