マクロスF
0679話
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ラッキーと言うべきか、予想外と言うべきか。砕かれた隕石の破片が後方のミサイルへと命中し、5発、6発、7発と。その殆ど全てを爆破する。
にしても、幾ら模擬戦用の弾頭だとはいっても普通に隕石が破壊出来るだけの威力があるというのはどうなんだろうな? まぁ、エネルギー転換装甲やピンポイントバリアがあるから大丈夫だという判断なのだろうが。
残り1発のミサイルを引き連れたまま、大きく弧を描くようにしてミサイルの飛んできた方へと、即ちアクエリアス小隊の存在している方へと向かっていく。
やがて見えてくるのは、5機の深緑色の機体。俺の模擬戦相手であるアクエリアス小隊だ。
模擬戦が始まった時点でお互いの通信は封鎖されているので、俺の行動をどう判断しているのかは分からないが、それでも俺の機体が向かって来るのを見た瞬間に一瞬でバトロイドに変形、ガンポッドの銃口をこちらへと向けてくる。だが……
「甘いっ!」
ISCを使い、機首を急激に上へと向けてその場で直角に上昇していく。勿論俺の場合はGを全く感じないのでISCは使わなくても構わないのだが、それだと当然模擬戦終了後に整備員に疑われる事になる。それに、今回は俺の反応速度に追従する改造を施したこのVF-25SのデータをL.A.Iの方でも取りたいらしいから尚更だ。
実際その辺の改造を施したとルカが言うだけあって、ノーマルのVF-25よりは機体の追従度が大分マシになっている。勿論ニーズヘッグのようなオーバースペック機と比べるのは無理があるが、それでもある程度は付いてこられるようになっているんだから、上出来だろう。
いっそ、ルカに俺の身体の事を話してGを全く無視した機動を可能にして……いや、無いな。
そんな風に思っている間にも、直角に近い角度で上昇した俺の機体を追い切れなかった残り最後の1発のミサイルがそのまま直進、VF-171へと命中して撃破判定になる。
……どうやら、やっぱりエネルギー転換装甲のおかげか、撃破判定になっても機体自体は特に問題がないらしい。いや、一部へこんだりはしているが。
というか、何で1ヶ所に固まっているんだ? 分散して俺を包囲するなりなんなりすればいいものを。
そんな風に考えつつ、上を向いている機首を強引に下へと下げる。すると視界の先にあるのは4機のVF-171。
「食らえ」
その言葉と共に放たれたビーム機関砲が、回避する暇も与えずに1機を撃墜判定。そのままガウォークへと変形し、ガンポッドを放ちながらアクエリアス小隊との間合いを縮める。その過程でガンポッドから放たれた弾丸が次々と命中して1機撃破。その時になってようやく向こうも我に返ったのか、2機のVF-171がガンポッドを俺へと向かって放ってくる。
雨の如く降り注ぐ弾丸を、ガウォーク状態のまま回
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