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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第415話】
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じゃあ、私が相手になろうかな?」
そう言ったのは未来だ――髪をかき揚げると、艶やかな黒髪が風に乗って舞い上がる。
「良いだろう。 この間の再戦も果たしたいしな……」
言ってからまた空へと急上昇する篠ノ之――未来は、全身が光の粒子に包まれ、天照を身に纏う。
「……じゃあ皆、行ってくるね?」
軽く手を振る未来に、全員応えるように手を振り返した――と、ここで美春が俺に耳打ちしてくる。
「……篠ノ之箒、今回何回単一仕様使うかな?」
そう言ってから側を離れ、僅かに舌を出して茶目っ気たっぷりに微笑む美春。
それを見たラウラを除く女子一同は――。
「……やはり美春さんもライバルの一人にカウントしなければいけませんわね……」
「……耳打ち何てしちゃってさ……バカヒルト」
「……僕だってこっそり耳打ちして話したいのに……」
「……美春にもお兄ちゃん渡さないもん……」
そんな呟きが風に乗って聞こえる中、ラウラはというと――。
「ふむ……。 この程度でヤキモチとは……皆もっと大人にならないといけないようだな」
威風堂々(?)大人の風格を見せるラウラに、シャルが――。
「……何か、ラウラ余裕だね?」
「当たり前だ、夫婦の絆というのはこの程度で破綻するものではないからな」
そう言いながらチラリと俺を見るラウラ――そんなラウラを見たシャルも――。
「ぼ、僕だって絆なら負けてないもん」
「む? ……成る程。 ならばシャルロットもこのぐらいでヤキモチは妬かないのだな」
「も、勿論だよ」
そんな二人のやり取りに、俺はどうすればいいか分からず額を拭いながら空を眺める。
模擬戦は既に始まっていて、早速篠ノ之は一回目の絢爛舞踏を発動していた――。
「ふっ! この程度で紅椿はやられぬ!!」
雨月、空裂の二刀流から放たれるエネルギー粒子、上昇しながらそれらを避けていくと同時に左腕部に備わった勾玉が飛び出し、高速回転すると共にエネルギー粒子の刃が形成され、それが篠ノ之の紅椿に大きくダメージを与える。
巧みに左腕を振るい、切り刻む粒子の刃――。
「クゥッ……! なすがままだと思うな、飯山ッ!!」
流石に切り刻まれるだけの状態ではなく、切り払う様にチャクラムからの攻撃を受け流す――が、大きな隙が出来たその瞬間、フルオートのショットガンを構えて瞬時加速で迫ると同時に弾幕を張る。
篠ノ之の下をとっていたため、外れた散弾は学園外の海に落ちるだろう――この時間帯の遊覧船にも被害は受けないはずだ、確かあまり学園のある島には近づけないはずだし。
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