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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第415話】
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を半身ずらして避け、横に凪ぎ払う様に光弾を放ちつつ、振るう一閃を屈んで避ける美冬。

 光弾は空に浮かぶ雲に無数の穴を空け、大気によって減衰させられて消えていった――。

 一方、模擬戦の方はというと屈んだ美冬はそのまま巧みに全身のスラスターを使って胴回し回転斬りによる連撃を浴びせる。

 シールドバリアー無効果攻撃によって、何度も絶対防御を発動させる篠ノ之――慌てて瞬時加速で距離をとると、またも絢爛舞踏による回復を行った。

 一瞬意識を集中させないといけないらしく、安全な距離をとってから回復――遠距離攻撃が届く頃にはエネルギーは全快になっている上に追い掛けて接近戦で削るにしても紅椿の機動モードが上乗せされた瞬時加速に追い付く程の加速力がなければ意味がないという。

 ……正直、絢爛舞踏を発動させる事が出来る以上はここから模擬戦の勝敗は劇的に変わるだろう――篠ノ之自身、機体の性能だと思ってないのが痛いが……指摘自体しても聞く耳持たないため、教師による注意が効果的なのだが、生憎と今は教師二人は訓練機組の面倒を見てるため、それも叶わないだろう。

 一人の生徒だけを見るという訳にはいかないからな……特に授業に至っては。

 なら放課後と言いたいのだが、放課後は教師も会議やら港に入港した貨物船からの物資の管理やらその他色々あるため、難しいらしい。

 IS学園教師もかなり大変だなと、聞けば聞くほど思う――と、ここで模擬戦終了のブザーが鳴り響いた。

 上空を見上げると、被弾はしてないもののISのエネルギーが切れて美冬の敗北した姿が見える。


「フッ……これで私の五連勝だな。 紅椿と私の力が合わされば、この程度雑作もないということだ。 有坂、何か言いたい事でもあるか?」

「……負けた相手に何を期待して言ってほしいの? 言い訳でもしてほしいって訳?」

「フッ……別に言い訳には期待して等いないが、どの様に言い繕うのか気になってな」

「……特に無いよ、負けたから悔しいって感情も、貴女相手には湧かないもん」


 そう告げる美冬に、腕組みしながら勝ち誇った顔で篠ノ之は――。


「成る程。 まあ再戦ならいつでも受けてたつぞ、私は逃げも隠れもしない真の侍だからな」


 ――そう言うが、実はエネルギー切れそうになると逃げて回復に専念するのは突っ込む所なのだろうか?

 正直、一夏に何かしら篠ノ之に苦言を言ってほしいのだが、一夏は基本的に篠ノ之に対して甘いので期待はするだけ無駄なのだろう。

 俺達の言葉を聞かない以上は一夏が伝えるしか無いのだが……と、模擬戦が終わって二人は降りてくる――と、篠ノ之が告げる。


「さあ、次の相手は誰だ? 連戦だが私はまだまだ余裕だぞ」

「……
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