第二章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ど美女はそのどれとも両立しないものだ」
「そうなんですか」
「美味しいものを食べながら美味しいお酒は飲めるね」
「ええ、それは」
これにはミショネも頷くことができた。
「そうですね。というかどちらかだけでは寂しいです」
「けれどベッドの中でそれができるかどうか」
ジョバンニの言葉は少し淫靡なものにもなっていた。
「美女はその一つだけで充分ということさ」
「そういうことですか」
「わかったら今は美酒と美食に専念しよう」
こう弟子に告げる。
「そこから何かのヒントを得る為にも」
「わかりました。それじゃあ」
「さてと。それではだ」
話が一段落ついたところでまずはその辺りにある席に座った。男二人で向かい合ってだが今はそんなことはどうでもよかった。
「夕食も兼ねてだから」
「食べる方も頑張るんですね」
「パスタにするか」
まずはこれであった。
「それを頼んで次は」
「サラダはこれなんかどうですか?」
ミショネが師匠が開いたメニューを覗いてそこのうちの一つを指差した。
「この何か日本風のサラダ」
「ああ、海草サラダか」
「ええ、それです」
ミショネは言う。
「それと野菜料理で」
「魚はカルパッチョでね」
「鰻じゃ駄目ですか?」
ミショネが今度言うのは鰻料理だった。
「今度はスペイン風で」
「スペイン風か。それもいいか」
「スペインで別にいいですよね」
「構わないさ。日本でもスペインでもな」
この二国については構わないといった感じのジョバンニだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ