第三話 四
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撃を流しているかもしれないと考慮して迂闊に近づけなかった。
「グアァァァァ!!」
結月は傷ついた身体を修復しようと、力を溜めて細胞を活性化させている。
このまま何もしなければ完全回復してしまいそうな勢いだ。
ナナシはイチかバチか、玉砕覚悟で突っ込もうと、クラウチングスタートするように後ろ足にぐっと力を入れる。
そして、駆けようとしたその時。
火薬独特の、乾いた破裂音が響き渡り、ナナシの真横に何かが飛んできた。
目で追えない速さで飛翔するそれは、結月の一度尻尾に貫かれて開かれている胸に通り、中に入る。
すると、パキンっという、ガラスが砕けたような音がした。
「ガ…… ア……ァ……」
ガラスの砕けた音がした瞬間、結月の動きはどんどん鈍くなりやがて、ゆっくりと身体が崩れ落ちるように倒れた。
ナナシは彼女が死んだっと認識し、改めて後ろを振り向く。
彼の振り向いた先には、尻餅をついて全身を震わせている銃を持ったアリスが居た。
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