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東方夢想録
博麗神社 編
博麗霊夢ルート
第28話 操り亡霊
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なぁ俺

俺は、この難解をどうくり抜けた?

なぁ...俺は、違う世界の俺はこのルートをクリアしたのだろう?
だから俺はここにいるのだろう? 違うか?

そして俺はこの無茶ぶりをクリアしてきたのか?
何度?

いや、頭の中かっぽじって考えろ
今現在、俺が行動していることが間違っているのなら、どう足掻(あが)いてもクリアは出来ない

こんなことを毎度毎度選択したって未来はわからない
同じ世界の同じルートをだどってきてから"ここ"にきて同じルートをたどったならまだしもだ

ここまで考えても見当たらない何かがある
隠れキャラクターでも探しているような感覚だ



「....」

一度思考回路を停止し、俺は我に帰った

星花「答え、見つかっ、た...?」

どうやら星花には俺が何を考えているのかお見通しだったらしい

「いいや」

白玉楼に向かってから何分経つだろうか?
楓の能力が消えているだけあって遅く感じる
それに白玉楼は遠い...
記憶が確かならあと30分は軽く超える





楓side


さて、僕はもう幾斗さんに着く必要はありません
あとは全部、幾斗さん次第です

んまぁ、まだすることがあるとすれば霊夢さんに今の状況を説明することくらいですかね

それが終わったら僕はもう用無し同然です


では幾斗さん、健闘を祈ります
そして
また会える日まで




幾斗side


今冥界に入ったところだ
記憶によれば、冥界に入ってすぐ白玉楼があるらしい

買い物袋を持って幽々子と歩いてる記憶が浮き出てくる

だが、何千年も前と何千年も経った今では周りも変わっている
道に迷いそうだ


そんな、迷うはずがないか
だって既に....

「幽々....子?」

幽々子だと思われる女性が西行妖の前で立っている

そう、白玉楼に着いたから

「幽々子...」

昔はあんなに小さかったのにな
今はキレイなお姉さんだ


俺がいることに気づいたか
幽々子はゆっくり、ふわふわとこちらを向く

幽々子「....ぁ......」

幽々子は俺を見るなり目を大きく見開く


なんだろう、凄いいやな予感がするのだが

星花「おにぃしゃま...鈍感、手、見て」

星花は俺の手を取り、俺に突きつける

「.........っ!?...そうか、そう言うことか」


俺の手は、いや俺は、どんどん消えていっているのだ、既に手は透けて向こう側が見えている


幽々子「なんで...? 幾斗さん? 幾斗さん...なの?」

幽々子は口を栗のような形にして俺に近づいてくる

「待て!!
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