第二十三話 再会
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
ゼロ「しかし、誰がルインを直したんだ…?」
ケイン博士ですら難航していたルインの修理を誰がやったのか?
ルイン「あの博士のおかげだよ。私達を助けてくれたあのおじいさん」
エックス「ライト博士が…」
厳密には違うのだが、ライト博士にも助けられたのは事実なのだ。
エックス「ルイン…」
ルイン「何?」
エックス「…お帰り」
エックスの言葉にルインは目を見開いたが、次の瞬間満面の笑みで答えた。
ルイン「うん、ただいま」
エックス「これ…返すよ」
ルイン「あ…」
エックスがルインに手渡したのは彼女の武器。
エックス「あの戦いからずっと持ってたんだ。これを持っているだけで君が傍にいるかのように勇気が湧いてどんな敵とも戦うことが出来た。これを君に返すよ」
ルイン「ありがとう。大事にしてくれたんだね」
ルインは武器を受け取ると、笑顔を浮かべた。
ゼロ「ところで、その妙な物体は何だ?」
ゼロが指差した先にはルインの掌ですやすや眠っているサイバーエルフ。
ルイン「妙な物体じゃないよお、電子の妖精、サイバーエルフだよ。プログラムが実体化したものだと思ってくれればいいの。これも…博士から貰ったんだ。」
エックス「へえ…」
すやすやと眠るサイバーエルフを微笑ましく見つめるエックス。
ルイン「この子に名前をまだつけてないんだ。」
ゼロ「名前?」
ルイン「うん、この子だって生きてるんだから名前が無いなんて可哀相だよ」
エックス「そうだな。それじゃあどんな名前がいいんだろうか…?」
ルイン「う〜ん」
[…ミ…?]
僅かに身じろぎするサイバーエルフにルインが視線を遣る。
ルイン「あ、起こしちゃった。ねえ、これから君の名前を決めるよ?」
[ミ?]
不思議そうにルインを見つめるサイバーエルフ。
ふと、ゼロが口を開く。
ゼロ「こいつの名前なんだが…」
全員の視線がゼロに向く。
ゼロ「ミーミーやかましいから“タマ”だ」
タマ。
猫につける名前として代表的な名前の1つである。
しかし今回は猫ではなくサイバーエルフなのである。
全員沈黙。
そして…。
[ミ〜〜〜〜〜ッ!!(激怒)]
ケイン「バッカモーン!!それは猫の名前じゃろが!!」
ルイン「ひっどーい!!」
エックス「ゼロ…それはないよ……」
とにかく不評であった。
ケイン「電子の生き物なら“プログレス”とかはどうじゃ?進歩という意味なんじゃが…」
[ミミミ?]
不思議そうにするサイバーエルフにルインは少し申し訳なさそうに首を振る。
ルイン「カッコイイけど女の子なんだよこの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ