マクロスF
0678話
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いけ」
「え? あ、いやぁ、ほら。俺はこの後ちょっとデー……もとい、戦術についての討論をする予定になっているので」
オズマの言葉に、急に慌て始めるミハエル。どうやら見かけ通りの女好きらしい。……いやまぁ、女好き云々で俺が何か言うってのは既に諦めているけど。
「ミシェル、ルカ、クラン。それとギリアム、お前達はまだアクセルの実力を知らなかったな」
「え? 勿論知ってますよ? EX-ギアをほんの数時間で使いこなしていましたし。昨日のシミュレーターの件についても夜に確認しましたから」
ルカにしても、ここで訓練に巻き込まれるのは御免なのだろう。どちらかと言えば、早く会社に戻ってソルプレッサの解析を進めたいといったところか。オズマに聞いた話だと、ルカはこの年齢でL.A.Iの技術開発部特別顧問とかいう肩書きも持っているらしいし。
「馬鹿もん! 軍人としての実力はVFの操縦だけじゃないといつも言ってるだろうが! 生身での戦闘、武器の取り扱い、体力、知識、その他全てを合わせて一流で、初めてS.M.Sのスカル小隊のメンバーと言えるんだ! 丁度この後は艦長を含むブリッジクルーも見学に来るって言ってたしな。ほら、お前達も来い! 隊長命令だ!」
「……私もか?」
クランがどこかふて腐れた表情でオズマへと尋ねる。
こちらも聞いた話だが、何故かクランはゼントラーディ……いや、女のゼントラーディはメルトランディとか言うんだったか? ただ、少なくてもフロンティア船団内ではメルトランディもゼントラーディとして扱われているから、そうしておくが、とにかく今はマイクローン化しているので小学生くらいの背丈になっている。ゼントラーディ版の方は頭身が高くなるらしいのだが……この辺、ゼントラーディの不思議なんだろう。
「あー……そうだな、取りあえずクランはピクシー小隊の2人を連れて来い。お前もアクセルの実力を確認しておいた方がいいだろ」
「……まぁ、見た感じは確かに強そうに見えないよな。ルカよりはマシだが」
「ちょっと、クランさん……」
クランの言葉に、どこか情けない表情を浮かべるルカ。
だが、クランは当然だとばかりに鼻で笑う。
「フンッ、言われるのが嫌なら、もう少し生身でも強くなるんだな」
「……努力します」
そんな風に言いながら、それぞれ畳の用意されている格闘技用の訓練場へと向かうのだった。
「あら、可愛いわね。さすがオズマのお薦めだけあって、食べちゃいたいわん」
「……」
道着に着替えて訓練場へと入っていった俺を出迎えたのは、そんな声だった。
これが女からの言葉なら問題は無かったのだが、その言葉を発したのが黒人でアフロでバンダナをしている男であるというのはどうなんだろう。
それで
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