暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0678話
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を認める訳にもいかないしな。

「さて、何の事だ?」
「へぇ、惚けるのか。……お前さんの機体になる筈のVF-25がA型からS型に変更になったって話を聞いたんだが、何でだろうな?」

 ……何でこいつがそんな事を知っている? いや、ルカを通してL.A.Iの情報を得ていると考えればおかしくは無いのか?

「その件に関しては、前もって聞いていたな。どうやらA型だと俺の反応速度に機体が付いてこれないらしくてな。それに対応する為だろう」
「……ふーん。ま、今はそういう事にしておいてやるよ」

 随分とまぁ、勘が鋭いな。この辺、頭が切れる証拠なんだろうが。

「で、ルカ。あのソルプレッサって機体の価値はどうなんだ?」

 そんな風に俺に似合わぬ腹に一物あるような感じのやり取りをしている場所から少し離れた場所では、未だにルカとオズマがやりあっていた。

「純粋に機体性能として見れば、VF-25の方が性能は上ですね。ただ、ASRSとかいうステルス装置に関しては話が別で、VF-25のアクティブステルスよりもステルス性能はかなり上です。現在大急ぎで解析して、似たような物を作れないかどうか会社の方で試していますが、あまり期待しないで下さい。他にも所々VF-25よりも高性能だったり、うちでは考えも付かなかったような理論とシステム、機器があったりしてラボの方は大忙しですよ。まぁ、他に開発中だったのが滞っていたのでリソース的には問題無いんですが」
「ほう、そこまでか。なら価値としては十分な訳だ」
「ええ。ソルプレッサの方に関して言えば、ですが。VTOL輸送機の方に関して言えば、殆ど価値は無いですね。そもそもフロンティア船団で使おうにも大気圏内でしか使えない機体なので、使用用途が無いですし」

 溜息を吐きながら漏らす愚痴。まぁ、実際に今回の目玉はソルプレッサであって、VTOL輸送機に関して言えばおまけ扱いでしかないしな。

「とにかく、価値があったのなら何よりだ。お前もあの機体の出所を探るんじゃなくて、解析の方に力を入れたらどうだ?」
「ですが、あの機体の出所が分かればもっと他の機体も……」

 言い募るルカに、スポーツドリンクか何かを飲み干しながらオズマが口を開く。

「今も言ったが、あの機体の出所を教える事は出来無い。これ以上の機体も恐らくは無理だろう」
「……分かりました。隊長がそこまで言い切るんなら、これ以上言い募っても無駄でしょうしね」
「だから言っただろう。幾ら頑張っても無理なものは無理だと」

 これまでずっと黙って2人のやり取りを聞いていたクランが口を開く。
 その際に一瞬だけ俺の方へと視線を向けたのは、やはりミハエル同様俺を疑っているからなのだろう。

「とにかく、ここまで来たんだ。折角だから訓練して
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