四話
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普通、この状況なら走って猫の力が使える安全圏まで行って力を分け与えれば問題ないが奴、怪異にも何か理由が有るかも知れない。
そう考えるだけで俺の心は逃げに徹し足も逃げに徹している。
「相棒、まさか相棒は奴に何か事情が有ると思って攻撃しねぇのか?」
「そうだよ怪異だって一応、生きてんだ。
なら此処は逃げて逃げて逃げまくって最終的に逃げきればそれで終わりだ!」
「相変わらず甘いな相棒は」
「そりゃなだって俺は甘党だからな!!」
自分でも何を言っているか途中理解出来なかった。
が、その言葉は俺にとっては何か安らぎに感じられ少し安心出来たを
「相棒、一ついい事を教えてやるよ。
カロリーメイトのお礼だ」
「なんだよ疲れてんだ早く言えよ。
手短に完結にわかり易く丁寧にな!」
「奴は人間の負のエネルギーで動いてると俺が言ったのを覚えてるか?」
「さっき言ってたから覚えてるよ!」
ドシンドシンドシンドシンドシンドシン、更に音は近づいて来る。
姿は猫と同じで透けていてよく見えないが多分、姿は多分、犬?
「人間の負のエネルギーが此処に集まるのは当然と言っていい事は理解出来るよな相棒?」
「理解、出来る訳、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
俺は猫との会話を辞め少し頭をフル稼働させた。
そもそも走りながら会話をする事自体、体力の消耗が激しいが俺はその事もそれ以前の事も忘れ考えたを
「此処が墓場だから?」
それは俺の頭をフル稼働させ不意に口に出た言葉だった。
「流石が相棒、その通り百点満点だ」
「とどのつまり此処か墓場だから負のエネルギーが集まるってのか?」
人間が死に行き着く場所は墓場
魂は天に帰り身体は骨となり朽ちるが
「偶にいるんだよ人間で死にきれねぇ奴がよ」
俺はそこで完全にいや、完璧に理解した。
俺達を追ってきている怪異は人間の負のエネルギーを具現化した怪異
人間は安らかに死ぬタイプと苦しみながら死にたくないが死んでしまったタイプが存在する。
安らかに死ぬタイプは安らかに文字通りに安らかに天に帰り新たに転生のチャンスを与えられる。
が偶にはいるタイプ、苦しみながら死にたくないが死んでしまったタイプは違う。
天に帰る事が出来ずこの世界で苦しみながら存在を固定している。
それが集まって出来た怪異が俺達を襲っている怪異の正体
「相棒、このままだとふんじゃり貧だ。
そろそろ俺を使え、そうすればこの状況を打開出来る」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
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