四話
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「ハイハイ」
ゆっくりと何時もと何ら変わらぬスピードで俺は前に進む。
が、それは急に止まった。
「ん?」
異変が起きた。
何かが変わった何かを感じた何かがこの空間を満たした。
「猫、これって」
「ああ、怪異だな。
それも超特大の大物、こりゃあレアだぜ相棒」
感じる猫の言う通りデカイ何かがこの空間に現れこの一体を何かで覆わせる。
「ヤバイのか?」
「今の相棒ならヤバイかもな」
それを聞いて俺は安心した。
猫の言った言葉、今の俺ならヤバイと
それは今の俺の状態なら勝ち目がないが少し俺が変わればヤバイから楽勝に変わるのだ。
だが、
「逃げるぞ猫!!」
俺は走った。
猫に逃げるぞと言ったが猫と俺は魂が直結されているので俺が動くと猫も自動的に俺に付いて来る。
「相棒、俺は今の状態ならって言ったんだぜ?」
「そんな事は解ってるよ!」
俺は走ったジャンプした飛び降りた。
そこら辺に有る墓を足場に使ったり墓に使われていた線香や木の棒みたいのも踏み壊しぶち壊し前に進んだ。
恐らく急に現れた怪異は俺を狙っている。
それは先程からの足音で解る。
ドシン、バキ、ドシンドシンと重々しい中にかが俺に向かって走って来る。
「なんで逃げんだよ相棒、少し俺に力を分けてくれたら多分
あんな怪異、余裕だぜ?」
「それが困るって言ってんだよ猫!!」
猫、俺は猫と呼んでいる怪異は実際は猫ではない。
実際は口では表せない程のこの世界には存在しない様な形をした生物のような怪異なのだ。
その力は少し動いただけでこの辺り一面を壊しかねない。
此処が何もない更地なら問答無用で猫に力を分け与えこの状況を打開するが此処は墓場
そんな所で猫の力を使えば墓場は荒地に成り変わり一大事となる。
それだけは絶対避けたい。俺はそう思いながら走った墓を足場にしながら。
「あの怪異は人の残りカスだな」
「残りカス?」
俺は息が切れながらも気になる猫の子供に対して反応する。
「あれは人間の負のエネルギーを掻き集めた残りカスだ。
成程、これ程の大きさなら理解出来る」
「解説ありがとう!!
でもこの状況を打開出来る方法をくれたら俺は嬉しいな!!」
息が切れても足が縺れても俺は走りながら猫に問い掛けた。
が、猫の答えは変わらなかった。
「だから俺を使えよ相棒
俺を使ったら一瞬でアイツを黙らせる事が出来るのによ」
「だ・か・ら!!
それは駄目だって言ってんだろ耳あんのか!?」
「耳はあるぜ。
ただ相棒も生易しい奴だな」
「生易しい!?
俺がまるで腐った魚みたいな言い方だな!」
疲れがピークにまで来ているが俺は猫と話す。
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