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仮想空間の歌う少年
10ー本番前
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俺は呆れながら言った。

「そんなうじうじ悩んでないでチャッチャット話してコーイ??」

俺は笑いながらキリトをはたく。なおかつ真面目に話す。

「それができたら…」
「じゃないと伝わらないよ?…今それを伝える為にアスナを助けにいくんでしょ?」
「…??」
「だーかーら!行ってこい!」
「スノー…」

キリトは決心ついた顔でログアウトした。最後に「サンキュー」ぐらい言って欲しかったな…

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しばらくするとキリトが再びログインしてきた。キリトは何も言わずに宿を出て行った。
さらにしばらくするとリーファちゃんもログインしてきた。

「…行くんだね。」
「はい。」
「んじゃ行っておいで、…今という現実を歩いていかなくちゃ♪だよ。」

リーファちゃんは決心したような顔でキリトが飛んで行った方へ行こうとしたところ。

「リーファちゃん??」
「うわ??レコン!」

なんかおかっぱのシルフの少年が突っ込んできた。…とりあえず。まあ。

「大きな歌を歌おうよ♪歌に囲まれ幸せかい?♪」

その瞬間大きな音符がレコンを包み込んだ。ふががが!とかもがいているが気にしなーい!

「ほら、早く行かないとだめだよ?」
「わかりました。…後その子離してあげてください。一応知人なので。」
「はいよー」

リーファちゃんが飛んで行くのを見計らって『奇跡の音符』を解除する。

「なんで邪魔したんだよ!」
「えー…なんとなく。まあ、レコン君、俺が言うのはなんだが君は空気読むことを覚えた方がいいね。」
「…!なんで僕の名前を…?」
「なんでって…君が来たって事は準備完了。サクヤから聞いているよ。メッセージきてたし。」
「…??まさかプーカ領主さん…?」
「以下にも」

俺は道化師の様なお辞儀をしながら言った。

「スノードロップだよ。俺のことは親しみを込めてスノーって呼んでね?」

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「待たせたなスノー君。」
「こっちも用意してきたヨー!」

グランドクエストの扉の前で主役及びキャストを待っていると。
今日の重要なキャスト。シルフ軍及びケットシー軍だった。ケットシー軍はドラグーンを引き連れている。

「ありがとう♪」
「まったく大変だったんだヨー?君のお金でなんとか装備整えたんだからネー。」
「まったくだ。『同盟にプーカが入る代わりにこのグランドクエスト攻略を手伝ってくれ!』なんて言うなんてな。お金の方は君が肩をもってくれたから良かったが。」

そんな事を話していると。キリトとリーファちゃんが手を繋いで飛んできた。どうやら仲直りは済
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