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ロックマンX〜朱の戦士〜
第二十二話 エックスのその後
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ていた。
エックスが本来戦いなど決して望まない性格である事をよくよく理解している。
その上でエックスはただ世界に平和が戻る事だけを強く願い、望まぬ戦火に自ら飛び込みシグマを初めとする多くのイレギュラーをその手に掛けてきたのだ。
エックスは一体どれだけ傷付いて、人知れず涙を流し続けてきたのだろう。
おまけにゼロやルインは大破してしまい、現在修理中だが、ゼロもルインもケイン博士からすればブラックボックスの塊で、まるで修理が進まない有り様だ。
一見すると輝かしく見えるエックスの功績も本人から見れば非常に不本意極まりなく、親友達を含めて多くの犠牲の果てに得た新たな地位に果たしてエックスはどのくらいの価値を見出しているのだろうか?

エックス『……分かりました。第17番精鋭部隊の隊長となる件…承諾します』

『そうか、分かってくれたか!!エックス、お前のその活躍を思えば余りに過小な評価かも知れんが、これからも第17番精鋭部隊の隊長として人類の平和のため尽力してもらいたい』

エックス『はい』

『それとエックス。お前のハンターランクをB級から特A級に昇級させる。せっかく隊長となるわけだからな』

エックス『お断りします。俺には必要ありません』

シグマとの戦いの最中エックスはゼロやルインを含めた多くの特A級ハンター達と接してきた。
当然その資格に相応しい人格者も多くいたが、特A級という称号を使って傲慢な振る舞いに出る者とて決して少なくない。
そのためエックスは自分を戒めるという意味でも、昇級は必要ないと判断した。
しかし総監も譲れない。
最強部隊の第17番精鋭部隊の隊長がB級のままでは、部隊の内部分裂が起きてしまうのではないかと危惧していた。
何とかエックスを昇級させようとするが、エックスは誰に似たのか頑固だった。
総監が何と言おうと首を縦に振らない。



































しかしケイン博士がエックスを説得することで、知り合いには甘いエックスは本当に渋々とだが、B級から特A級に昇級したのだ。
隊長の地位にある者は当然それに相応しい資格。
少なくとも特A級であるというのが上層部全体の考えとやららしい。
エックスはこの戦いではシグマを初めとする多くの特A級ハンターを倒している。
その功績を以って、エックスは特A級へと昇級したのだ。
エックスはゼロとルインを見つめる。
ルインよりもゼロの方が損傷が酷いために、比較的ゼロの方に手が回されている。
ルインもゼロも頭脳チップが奇跡的に無傷だったためにボディさえあれば復活出来るのだが、2人はブラックボックスの塊でケイン博士ですら解析出来ない部分が多く、2人
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