任務【「高雄」型重巡二番艦をおっぱいで撃破せよ!】
第02話
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を上げる愛宕。
愛宕の特大魚雷をまともに受けてしまった俺は、完全に轟沈していた。
「提督ッ! 提督ぅ! 起きてください、提督ッ!」
まるで絶命しているかのような勢いでのびてしまっている俺は、愛宕にゆさんゆさんと揺さぶられるも、全くもって目を覚まさない。
「提督ッ! て・い・と・くぅ! いやーん! どうしましょうッ!」
提督が轟沈するという異常事態に愛宕はただただ混乱し、目を覚まさない俺をいつまでも揺さぶっていた。
【敗北:D】
次の日。
俺は一日中ぼんやりしていた。
あれから俺は……轟沈してしまってからの俺は、いったいどうしたんだろうか。
気がついたらもう朝で、俺は布団の上できちんと寝ていた。
ご丁寧にパジャマまで着せられていた。
愛宕がやってくれたんだろうか……まったくもって思い出せない。
とにもかくにも昨日の今日で、俺は満身創痍である。
身体はいうこときかないし、頭も機能しない。
“ぐぎゅるるるぅ”
それでもきちんと腹は減る。
「もう昼かぁ」
俺はぼんやりする頭を叩きながら、いつものように食堂へ向かうべく司令官室の扉を開く。
「ぱんぱかぱーん!」
「うぉあッ!」
扉を開けたと同時に、愛宕が自前ファンファーレを流す。
昨日の件で“ぱんぱかぱーん!”が微妙にトラウマになっている俺は、驚きのあまりに豪快にのけ反ってしまう。
「はい、提督ッ」
愛宕は布に包まれたアルミ製の箱を俺に差し出した。
「これって、もしかして」
「はい、お弁当です」
のけ反った身体をシュパァンッと戻し、愛宕の手作り弁当を奪うように受け取る俺。
「うおおおおおおおッ! ありがとう愛宕ぉ! むおおおおおおおおッ! 超絶うれしいッ!」
女の子に弁当を作ってもらうなんて、俺の人生で初めてのことだ。
「いけね、泣けてきた」
俺は漢と書いて男泣きしながら、愛宕の作ってくれたほかほかの弁当を抱きしめる。
「うおおおぉぉぉおおおッ! 弁当もらったどぉぉぉぉぉッ! ……ん? なんだこれ?」
弁当に手紙が挟んである。
手紙を抜き取って中を見ようとすると、愛宕は俺の耳に顔を寄せる。
「夜の戦い、私、得意なの。提督、覚えてくださいね」
耳元でささやく愛宕。
俺は胸を高鳴らせ、ぼんやりしていた頭が一気に晴れる。
「ねぇ、アタゴン。次、わたしだよぉ」
愛宕の背後から艦娘の声が聞こえる。
司令官室を出てみると、そこには艦娘達がここぞとばかりに集結していた。
「提督ぅ! はい、お弁当ッ!」
きれいにハモッた艦娘達の声が上がったのと同時に、艦娘達が一気に司令官室にな
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