任務【「高雄」型重巡二番艦をおっぱいで撃破せよ!】
第01話
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いたような気が……いやはや、気のせいだろう。
鋭い殺気を感じた気がして、俺は愛宕の方に向き直る。
しかしそこにいるのは、いつもどおりの愛宕である。
「そうだ、あとで司令官室にきてくれないか。いま改装を考えててさ、相談しようと思ってたんだ」
「本当ですか提督! うふッ、お食事が済むころにおじゃましますね」
俺はノレンをくぐって食堂へと入っていく。
「いつもの定食お願いねー」
俺はへれへれぇとにやけながら間宮にだらしない笑顔を向ける。
“ぞくぅぅぅッ”
背中に流れる冷たい電流。
今度はしっかりと感じた鋭利な殺気。
俺は目を見開いて、びくびくしながら後ろを振り返る。
しかしそこにいるのは、にこにこと笑っているいつもどおりの愛宕である。
「気のせい……だよな?」
愛宕はにっこりと笑ったまま、つかつかとその場をあとにした。
……それから一時間ほどが過ぎ、俺は司令官室に戻ってきた。
「げふぅ、喰ったなぁ、スペシャル艦隊定食・砲雷撃戦盛り」
腹が膨れすぎて軍衣からだらしなく腹がはみ出ている俺は、椅子に寄り掛かりながら腹をさすっている。
「失礼しますね、提督」
食後のまったり気分に浸かっている俺の元に、愛宕がやってきた。
愛宕はにっこりと俺に微笑みかける。
「提督。ご相談というのは」
「そうそう、愛宕はいつも頑張ってくれてるからさ、ここらでパワーアップしてもらっちゃおうかと思ってさあ」
愛宕の顔がパァッと輝やき、目をキラキラさせながら満面の笑みを浮かべる。
「本当ですか?! 私、強くなっちゃう! うふふっ、ありがとうございます、提督ぅ」
「げふぅッ……あ、ごめんね、愛宕。いやはや、喰い過ぎちったなこりゃ」
輝いていた愛宕の顔が急に陰り、もやもやとした真っ黒いモヤに愛宕が包まれる。
「なぁ! なになになにぃ?! どどど、どうしちゃったかな、愛宕さん!?」
ただならぬ雰囲気の愛宕を目にし、俺はかつてない恐怖に襲われた。
「提督ぅ……そんなに美味しかったのですか? ……そんなに嬉しそうにしちゃって……そんなに好きなんですか? 間宮さんが!」
「え? え?? 間宮が好きかって? あの奇跡のスペシャル艦隊定食のことか? ……好きですけど? むしろ大好き」
愛宕を包んでいるモヤが更に邪悪さを増して増殖する。
「好き!? そんなに間宮さんが好きなんですか?!」
「好きですけど、定食……美味しいし……」
「美味しい?! ですってぇ! 間宮さんが?! 間宮さんが美味しいんですか!? 間宮さんを食べちゃったんですか?!」
「うん、美味しいんだよ、定食……美味しいからさ、朝昼晩の
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