3バカトリオってさ、2人でペア組む時とかどうしてんだろうな
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なんか使えるようになった」
「なにバカなこと言ってんのよ」
桂は呆れ顔でそういい、目線をおれがいるところよりも奥へとうつした。
「美希?どうした?それに泉や理沙まで……。まだ冬休み期間のはずよ?それに、講習だってまだのはず……」
そういいながら卓上にあるカレンダーを手にする。
「いや、これといって用はないんのだが。いかんせん暇だったものでな」
「でな♪」
「それでヒナの家に遊びに行ったら、おまえがいないと親御さんに言われて、もしや?と思いここまで足を運んだわけだ」
花菱、瀬川、朝風の順に話を返してくる。
「あぁ、誰かと思ったら。3バカトリオか」
右端にいるのが花菱美希。白皇学院生徒会役員のひとりで政治家の娘らしい。この3人の中ではまとめ役に位置する感じのやつだ。
真ん中にいるのは瀬川泉。こいつも生徒会役員のひとりで、親はたしか機械関係の仕事だったはず。位置的にはバカだ。
で、左にいるのは朝風理沙。こいつも2人同様生徒会の役員で、たしか家は神社関係だったはず。そしておれはこいつが苦手だ。何事にも冷静無頓着で食えないやつ。
「3バカトリオは失礼じゃないか?優太くん」
「失礼にもほどがあるよ、優太くん」
「そうだよ♪優太くん♪」
3バカトリオはいつも通り、マイペースな返答をする。おい、あとおれは優人だ。
「ところで、ヒナと優太くんは2人でなにをしているんだ?昼間と言っても男女が2人っきりでいたら怪しいぞ?」
「朝風……、聞いてくれるな。おれはこいつに誘われてーー」
「説教していたところよ」
おれがことを言うよりも早く、桂は言葉を遮り、返答する。
「説教?」
「そう。美希だって見てたでしょ?年末のアレ」
桂は3つのマグカップを用意し、花菱の疑問を明かすかのごとくそういう。
「あ〜、あれね!あれすごかったねぇ〜。やっぱりあれ優太くんの仕業だったの?」
ええ、そうよ。と言いながら、3つのマグカップにコーヒーメーカーからコーヒーをそそぐ桂。
「あ、桂。おれも」
「あなたの分はありません!」
桂はソファーに座っている3人にコーヒーの注がれたマグカップを差し出す。
「ありがとな、ヒナ」
残りの2人も花菱と同じように感謝の意を述べ、マグカップに口をする。
「たしかにすごかったのは認めるけど、タイミングと規模がねぇ……」
はぁ……、とため息をつき、桂はもうひとつのマグカップにコーヒーを注ぐ。
「まあ、優太くんのやることは最初から小規模なんてありえんのだから」
「それもそうよね」
桂はマグカップに口を付け、一呼吸置く。
このクソゴリラ。おれの分はねえくせに自分の分はあん
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