任務【春海提督、はじめての着任! 艦隊の指揮に入られよ!】
第01話
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4人は軍より極秘の命を受けた。
それこそが提督に任免するという辞令なのであった。
着任初日。
司令官の軍衣を着込んだ俺は、まるで孫がいたずらでおじいちゃんの軍衣を着ちゃったみたいな、完全に服に負けてしまっているお子ちゃま状態。
はっきりいって似合わない。
それでも俺は仰々しい軍衣を着込んで、遠路はるばる、とある港へとやってきた。
そこは秘密裏に作られた、超重要秘密を扱っている港であるらしい。
そのため、この港に関する情報はまるで聞かされていないし、そもそもこんな港が存在していること自体、俺は知らなかった。
「鎮守府って……ここでいいんだよな?」
一応、貰った地図どおりに来たつもりだ。
とはいえ、地図には駅から徒歩3時間としか書かれていないし、駅からまっすぐ線が描かれていて、その終点にココって丸印がつけられているだけだ。
もはや地図とは言えない代物だ。
というか、徒歩3時間とは何事か……そんなに遠いのなら、徒歩以外の移動手段を用意してもらいたかった。
「似合わない軍衣を着ながら、たっぷりボリューミーな荷物を持ちながら、3時間という長旅をこなすというのは……はっはっはっ、なんだ? 嫌がらせか?」
俺は盛大なひとりごとを言いながら、一枚の写真を取り出す。
この写真は極秘である鎮守府に関する、唯一の資料だ。
写真には茶色のブレザーに身を包む少女が映っている。
かなりかわいい、間違いなく美少女だ。
しかし俺が注目しているのはカワイイ少女ではなく、少女が身につけているモノだ。
少女はひどく物々しい金属の塊のような武器、むしろ兵器というべきだろうか、とにかく少女は物騒すぎるモノを着装していたのである。
そんなカワイイのか物騒なのか、なんだかよくわからない少女が、少し前屈みになって、こちらにピースしてウィンクしているのである。
そして胸のあたりに矢印が引っ張ってあって、“ココに注目!!”と書かれていた。
「そんなご丁寧に注目だなんて書かなくても、見ますがな。見ちゃうがな。だって俺、男の子だもん!」
俺は写真を見つめながら、派手にひとりごとを話す。
この写真の少女は、どう見てもわざと胸の谷間を見せつけている。
「なんていい娘なんだ!」
胸の谷間なんて、絶対に見ちゃうがな。
注目の的でんがな。
ガン見しまくって、写真に大穴あけたりますわ!
「ッて、そもそもなんなんだ、この写真。萌ミリタリーって奴なのか? こんな写真を渡されても、何が何だか……いや、嫌いじゃないけども、こういうの。むしろ好きです。大好物だお! 正直この写真、もっと欲しいお!」
俺は写真の女の子を、特に胸をガン見しつつ、これからどしようか途方に暮れている。
鎮
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