暁 〜小説投稿サイト〜
【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
闇艦娘との邂逅
第01話
[9/10]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
おぉぉぉッ”

 とてつもない轟音が鳴り響き、艦娘達は爆発に巻き込まれる。
 直撃こそしなかったが、目の前で大爆発が起こり、甚大なダメージを受けてしまう。

『きゃあああああぁぁぁぁぁッッッ!』

“大破”

 愛宕・黒の砲撃は物凄い威力で、五十鈴・黒が問題にならないほどに強大であった。
 ノーダメージであった艦娘でさえ、たった一撃で轟沈寸前である。

『私の任務はそちらの提督さんを葬り去ることでしたが……今日のところは帰りますわ。電探・黒が通用しない子がいたり、46センチ三連装砲の一斉12射撃なんていう物騒な攻撃を見れたり、なかなかに楽しませてもらったので』

 五十鈴・黒は自分を大破させた艦娘達を嘲笑いながら、吐き捨てるように言う。

『あんた達、わかってる? この化け乳娘こと愛宕・黒は、わざと砲撃と外したのよ? 化け乳娘が本気で攻撃したら、あんた達どころか鎮守府全体が焼け野原になってるところよ!』

 愛宕・黒は五十鈴・黒の頭をぽこんと殴る。

『失礼ね! そんな絨毯爆撃みたいな攻撃、できるわけないでしょ! この半端乳娘!』

『何よ化け乳娘! せっかく褒めてあげたのに!』

『褒める? けなすの間違いでしょう!』

 ふたりはいがみ合いながらぷくぅと頬を膨らませて、ふんっと言ってそっぽを向いてしまう。

『それではごきげんよう。またお会いいたしましょう』

『あんた達、今度こそ私が息の根を止めてやるからね! 海の底で深海魚のお家になるといいわ! 覚悟してなさい!』

 ふたりの闇艦娘は帰投すべく、艦娘達に背を向けて発進する。
 大破した艦娘達は、もはや追撃が不可能であった。

『ゴーヤ、聞こえるか? このまま敵さんを帰すわけにはいかない。雷撃準備だ』

『ゴーヤにおまかせでち! このおっきな魚雷、61センチ五連装(酸素)魚雷でお見事に轟沈でち!』

 海中で密かに待機していた伊58は、愛宕・黒に照準を合わせる。
 そのときである、突然俺の頭の中に声が送られてきた。

『悪いことは言わん。その雷撃、即刻中止せよ。さもなくばこちらも反撃せねばらならくなるぞ?』

 初老というには失礼なくらいに力強い声が、俺の頭の中で響き渡る。
 声を聞けばわかる、これは生粋の軍人の声だ。
 しかもかなりの手だれである。

『若いの、戦況をよく見て命令を下せ。反撃を喰らえばどのような惨状になるか、それがわからぬほどボンクラではあるまい、若き提督よ』

『誰だ! その口ぶりからすると、黒い艦娘の提督のようだな』

『我は海提。深き海の闇の使者よ。汎用人型決戦兵器、黒き艦娘こと闇艦娘を操る闇提督、それがワシじゃよ』

 海提と名乗る者の声を聞いていて、俺はあることに気が
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ