暁 〜小説投稿サイト〜
【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
闇艦娘との邂逅
第01話
[8/10]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
や立っているのがやっとの様子。
 それだけの瀕死のダメージを受けながらも、五十鈴・黒は謎の艦娘を睨みつけて声を荒げた。

『チッ、まさかあんたが来るなんてね! 愛宕・黒』

 真っ黒い衣装に身を包んでいる愛宕・黒は、愛宕とうりふたつ、同一人物としか思えないほどに似ている。

『あら、不服かしら?』

『不服も不服、超不服よ! この化け乳娘!』

『うふふ、そうやっかまないの、半端乳娘ちゃん』

『むっきー! 腹立つ! 半端って何よ! 半端じゃないもん! 立派だもん! むかつく! むかつくぅッ! でかすぎおっぱい、大ッッッ嫌い!』

 悪態をつく五十鈴・黒の頭を撫で撫でする愛宕・黒。

『そんなこと言っていいのかしら? そもそもこの任務、あなたじゃなくて私が命令を受けたものなんだけど? 勝手なことをして、お父様に叱られるわよ?』

『うるさいわね! 結果を出せば文句はないでしょ! 結果さえ出せれば、父さまだって私を褒めてくれるわ!』

『でも残念な結果しか出せなかったみたいね』

『うぐぅ……』

 五十鈴・黒は言葉を失い、ぐうの音を漏らす。

『これって重大な命令違反よ? 結果は出せない、命令違反はするでは、お父様はがっかりされるんじゃないかしら?』

『うぐぐぅ……』

 涙目になっている五十鈴・黒。
 必死に堪えているが、今にも泣き出しそうである。

『まったくしょうがないわねぇ。特別にお父様には黙っててあげるわ』

『ほんと!? ……言っとくけど、貸しだなんて思わないでよね!』

『はいはい、まったくもう、可愛くないんだか、可愛いんだか』

『何か言った!?』

『いいえ、何も申してなんかいませんわよ』

 五十鈴・黒の頭を撫で撫でしている愛宕・黒は、五十鈴・黒にスパンッと手を叩き落とされた。
 愛宕・黒はやれやれと両の手のひらを上に向け、両肩を上げる。

『さあ、お父様の元に帰りましょう』

『そうね、はやく父さまに会いたいわ。傷ついた五十鈴をたくさん慰めてもらうんだからッ!』

『んもぅ、意外と甘えん坊なんだから』

 五十鈴・黒と愛宕・黒は艦娘達に背を向け、帰ろうとする。

『おおっとぉ、おふたりさん! ただでホムカミできると思ったら大ミステイクねー!』

 逃がすものかと、ふたりを追う艦娘達。
 それを見た愛宕・黒は、溜息をついて残念な顔をする。

『あらあら、せっかく見逃してあげようと思っていたのに』

 愛宕・黒の背後に3門の8インチ三連装砲が映し出される。

『喰らいなさい、おバカな身の程知らずさん達』

 追撃する艦娘達に向かって、愛宕・黒は8インチ三連装砲の3連射を行う。

“ずどごぉおおおぉぉぉおお
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ