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【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
闇艦娘との邂逅
第01話
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られ、身構えている。

『ふふッ、そんなに警戒しなくてもいいでしょう?』

 俺達の目の前にまでやってきた真っ黒い衣装の艦娘は、ツインテールをなびかせて可愛らしくおじぎをする。

『はじめまして、五十鈴・黒です。よろしくね。』

 五十鈴・黒は庁舎に向かって指をさす。

『ひとつ聞いてもいいかしら。あれって司令官室よね?』

 庁舎には司令官室がある。
 そして五十鈴・黒は俺の本体がいる司令官室を指さしている。
 五十鈴・黒が指をさす動きに連動して、五十鈴・黒が装備している8インチ三連装砲も動き、そして司令官室に狙いを定める。

『ふふッ、これで任務完了ね』

 五十鈴・黒の背後に8インチ三連装砲の姿が映し出される。
 艦娘に艦の魂が宿っているのと同じように、艦娘が搭載している砲などの装備品にも魂が宿っている。
 砲撃するときや電探が発動するときには、装備品に宿っている魂が空中にその姿を映し出す。
 つまり8インチ三連装砲の姿が空中に映し出されたということは、砲撃準備が完了して砲撃寸前であることを意味する。

『撃てぇッ!』

 そして五十鈴・黒の手によって司令官室が砲撃される。

“どごぉぉんッ”

 鼓膜が破けそうな低音と高音が混じった凶暴な爆発音が、びりびりと周囲を震わせる。
 しかし砲撃を受けたのは司令官室ではなく、五十鈴・黒であった。
 直撃を免れてダメージこそなかったものの、五十鈴・黒は黒くすすけてしまう。

『ひどいわね、レディに対してずいぶんと手荒い挨拶じゃない』

『ひどいのはどっちよ! いきなり攻撃してきたのはそっちでしょ! しかも提督に向かって! ふざけんじゃないわよ!』

 五十鈴がとっさに反応し、五十鈴・黒に砲撃をしかけていた。
 そして五十鈴は五十鈴・黒に向かって進行する。

『この私、五十鈴があなたの相手よ! 覚悟なさい、私の偽物さん!』

『ふふッ、偽物? さぁて、偽物はどっちかしら?』

 五十鈴と五十鈴・黒の一騎打ち。
 2艦の長良型2番艦が向かい合い、睨み合っている。

『五十鈴には丸見えよ? 20.3センチ連装砲用意ッ! 撃てぇッ!』

 五十鈴の背後に20.3センチ連装砲が映し出され、五十鈴・黒に狙いを定める。
 そして激しい轟音と共に砲弾が発射された。
 五十鈴の先制攻撃は、見事、五十鈴・黒に命中した。
 五十鈴・黒は砲撃による爆発に巻き込まれ、激しい爆音と爆風が周囲を襲う。

『ふふッ、何かしら? もしかして攻撃をしたのかしら?』

 五十鈴・黒は無傷であった。
 直撃を喰らってもノーダメージ、五十鈴は困惑する。

『ウソ……そんな、ウソでしょ? 直撃で無傷だなんて……』

『あら、ウソに見え
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