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【艦これ】艦隊これくしょん・闇 激戦!深海の亡霊、闇艦娘との闘い
闇艦娘との邂逅
第01話
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か言ったか、榛名』

『やっぱり寝てらしたのね……んもう、霧島からも何か言ってやりなさい』

『マイク音量大丈夫? チェック、1、2……よし。提督、聞こえてます?』

『んもう、霧島ったら……赤城さん、みんなに何か言ってやってください……って、何を食べているのですか?』

『ンッガッフッフッ……え? 何も食べてなんかいませんよ? ちょっと小腹が空いて……なんてことは絶対にないですよ?』

 艦娘達の会話が俺の頭の中に流れ込んでくる。
 第一艦隊のメンバーは旗艦に五十鈴、そして順番に鈴谷、比叡、榛名、霧島、赤城である。

『ゴホン……それでは、みんな。共に行こうぞ激戦の海へ!』

『出撃します!』

 艦娘達は海に向かって走り出し、そのまま海に向かって跳び上がる。
 そのまま海へと落下する艦娘達……とはならず、艦娘達は海上ふわりと浮遊している。

 艦娘――
 軍艦の魂を抱きし武装乙女、と俺は聞かされている。
 艦娘は存在自体が極秘中の極秘なので、艦娘の提督である俺にすら情報はほとんど入っていない。
 艦娘達が言うには、軍艦の魂が戦闘へと駆り立て、戦地へ赴かせるそうだ。
 そして艦娘には軍艦の記憶が断片的に残っていることがあるらしい。
 軍艦の魂は艦娘に憑依し、軍艦と同じスペックの能力を得ることができる。
 これを艦娘達は憑着と呼んでいる。

“ぶぅぅぉおおんッ”

 艦娘達の頭上に提督である俺が現れ、仁王立ちになって浮遊している。
 俺の本体は司令官室にいる。
 艦隊の上にいる俺は魂のような存在で、一種の幽体離脱のような現象が起きている……と、科学者に説明されたことがある。

『んんん? あれ、なぁに? ……あれって艦娘だよね〜?』

 鈴谷は目を細めて海の上にいる艦娘を見つめる。
 母港からほとんど離れていない目と鼻の先のような近距離に、艦娘がいる。

『ん? んん? んんん? うわッ、あれって、マジやばじゃん?』

 海上を浮遊している艦娘は、真黒い衣装に身を包んでいる。
 なによりも驚かされたのは、海上にいるのは軽巡洋艦長良型2番艦、五十鈴である。

『これから出撃? ちょうどよかった、探す手間が省けたわ』

 頭の中に声が流れてくる。
 真っ黒い衣装の艦娘がテレパシーを使って声を飛ばしてくる。
 榛名は鋭い目で真っ黒い衣装の艦娘を睨みつけ、身構える。

『あなたは誰? 何者?』

 真っ黒い衣装の艦娘はザザァッと海上を浮き進み、こちらにやってくる。
 彼女がこちらに近づくにつれ、彼女が只者ではないのが伝わってくる。
 彼女から発せられている禍々しいオーラは、ひどく不安で、不快で、不気味に感じる。
 榛名以外の艦娘達も彼女の只ならぬ雰囲気にあて
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