第二十一話 希望
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セイバーで切り掛かる。
シグマ「ぐっ…何故だ。何故これ程の力を前にしても尚、戦おうとする!!?」
エックス「守りたいものがあるからだ!!俺が今まで戦ってこれたのはルインやゼロ、ライト博士の存在があったから…そしてみんなとの思い出やみんなの願い…それが俺にどんな敵とでも戦える勇気をくれるんだ!!」
シグマ「戯れ言を!!」
シグマがエックスに向けて腕を振るう。
エックス「お前の言う戯れ言が俺を支えてくれている!!そしてお前を倒すのもお前にとっては取るに足らないだろう人々の無数の願いだ!!」
ZXセイバーをシグマの腕に向けて振るい、両断した。
シグマ「ば、馬鹿な…私のボディが…!?」
エックス「願いは!!そしてそれに応えようとする意志は!!どんな強固なものでも打ち砕く!!これは俺だけの力じゃない…これはルインやゼロ、そして死んでいった仲間達の力なんだ!!」
シグマ「黙れ!!今ここにいない機能停止したルインとゼロ達に何が出来る!!」
エックス「少なくとも!!」
ZXセイバーをチャージ。
そしてシグマに最後の一撃を叩き込むために一気に跳躍する。
そしてシグマの頭部に向けて振り下ろされるチャージセイバー。
エックス「お前を倒すための力を俺にくれた!!」
チャージセイバーの直撃を受けたシグマは蓄積していたダメージもあり、メカニロイドのボディから爆炎が上がっていく。
シグマ「ぐわああああっ!!エェックスゥゥゥゥゥゥ!!!!」
屈辱か、怒りか。
怨嗟に似た咆哮が部屋に響き渡る。
エックスは大破したゼロを抱えると、すぐさまシグマパレスから脱出する。
エックス「(さようならシグマ隊長…)」
かつて尊敬していたシグマへ最後の言葉を胸中で呟くエックス。
爆発するシグマパレスを脱出したエックスは遠くで炎上するシグマパレスをただ悲しげに見つめていた…。
戦いは終わった。
明日になれば、再び平和な朝が訪れることだろう。
しかし、傷つき、倒れ、夜の闇へと消えていった者達がその朝を目覚めることは決してない。
1人立ち尽くすエックスの姿は爆発の光に照らされて、今にも消えてしまいそうに見えた。
何故、戦わなければならないのか。
誰もエックスにその事を教えてはくれない。
休む間もなく、どこかでイレギュラーが発生し、再びエックスは戦いの渦へと巻き込まれていくのだろう…。
優しさを捨てきれぬイレギュラーハンター・エックス。
エックスの戦いは、どこまで続くのであろうか。
エックスの苦しみは、いつまで続くのであろうか。
彼が握
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