第二十一話 希望
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
暗転。
そして自分を庇ってボロボロになったゼロが必死に紡いだ言葉。
ゼロ『頼む…シグマを…奴を…倒してくれ…そして…連れていってくれ…お前の…創る…懐かしい、未来へ…』
懐かしい未来…。
それを創るために自分は…。
エックス「………」
エックスは静かに立ち上がる。
老人から授かったアーマーは最早使い物にならず、邪魔になるため直ぐさま外す。
そしてシグマを見遣ると、シグマの反乱に悲しんでいたケイン博士の顔が脳裏を過ぎる。
エックス「すみませんケイン博士…隊長を…シグマを止めるには…もうこれしかなさそうです…」
構えるのはZXバスター。
エックスのバスターは度重なるダメージで限界に達している。
故にルインの形見であるZXバスターをシグマに向ける。
不思議な武器である。
初めて触れるはずなのにそんな気がしない。
まるで最初から自分の武器であるかのように違和感がない。
シグマ「フン…そんな玩具で私を倒せると思っているのかね?さあ…お別れだエックス。あの世にいるゼロとルインの後を追うがいい!!」
シグマの砲撃がエックスに向けて放たれる。
エックス「ゼロとルインが何だって?2人なら…さっきから俺の傍にいるぞ!!」
シグマ「!?」
一瞬、シグマの視界にエックスの隣にいるゼロとルインの姿が見えた。
そんなはずはない。
ゼロはそこに転がっているし、ルインはケイン博士のラボ。
エックスの隣にいるわけがない。
エックス「うおおおおお!!」
ZXバスターから放たれたフルチャージショット。
それはシグマの砲撃を砕き、防御壁さえも貫き、頭部に直撃する。
シグマ「があああああ!!?」
エックス「はあああああ!!」
よろめいたシグマにエックスはセイバーモードに切り換え、ZXセイバーを構え、シグマの頭部に切り掛かる。
エックス「ずぁああ!!でやあああ!!」
エックスは剣を使ったことなどないために、基本的な型すらマトモに出来ていない。
ルインの見よう見真似でただがむしゃらにセイバーをシグマに叩きつける。
しかしそれは確実にシグマにダメージを与えていく。
シグマ「ぬうううう!!己ええええ!!」
ダメージが蓄積していくシグマの表情にも焦りの色が見えている。
シグマの腕がエックスを床に叩き落とす。
エックス「がはっ!!」
床に叩きつけられるエックスだが直ぐさま立ち上がり、再びZX
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ