暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第二十一話 希望
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暗転。






























そして自分を庇ってボロボロになったゼロが必死に紡いだ言葉。

ゼロ『頼む…シグマを…奴を…倒してくれ…そして…連れていってくれ…お前の…創る…懐かしい、未来へ…』

懐かしい未来…。
それを創るために自分は…。




































エックス「………」

エックスは静かに立ち上がる。
老人から授かったアーマーは最早使い物にならず、邪魔になるため直ぐさま外す。
そしてシグマを見遣ると、シグマの反乱に悲しんでいたケイン博士の顔が脳裏を過ぎる。

エックス「すみませんケイン博士…隊長を…シグマを止めるには…もうこれしかなさそうです…」

構えるのはZXバスター。
エックスのバスターは度重なるダメージで限界に達している。
故にルインの形見であるZXバスターをシグマに向ける。
不思議な武器である。
初めて触れるはずなのにそんな気がしない。
まるで最初から自分の武器であるかのように違和感がない。

シグマ「フン…そんな玩具で私を倒せると思っているのかね?さあ…お別れだエックス。あの世にいるゼロとルインの後を追うがいい!!」

シグマの砲撃がエックスに向けて放たれる。

エックス「ゼロとルインが何だって?2人なら…さっきから俺の傍にいるぞ!!」

シグマ「!?」

一瞬、シグマの視界にエックスの隣にいるゼロとルインの姿が見えた。
そんなはずはない。
ゼロはそこに転がっているし、ルインはケイン博士のラボ。
エックスの隣にいるわけがない。

エックス「うおおおおお!!」

ZXバスターから放たれたフルチャージショット。
それはシグマの砲撃を砕き、防御壁さえも貫き、頭部に直撃する。

シグマ「があああああ!!?」

エックス「はあああああ!!」

よろめいたシグマにエックスはセイバーモードに切り換え、ZXセイバーを構え、シグマの頭部に切り掛かる。

エックス「ずぁああ!!でやあああ!!」

エックスは剣を使ったことなどないために、基本的な型すらマトモに出来ていない。
ルインの見よう見真似でただがむしゃらにセイバーをシグマに叩きつける。
しかしそれは確実にシグマにダメージを与えていく。

シグマ「ぬうううう!!己ええええ!!」

ダメージが蓄積していくシグマの表情にも焦りの色が見えている。
シグマの腕がエックスを床に叩き落とす。

エックス「がはっ!!」

床に叩きつけられるエックスだが直ぐさま立ち上がり、再びZX
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