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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
39 愛想〜She is very cute.
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トウキさんは地図を見ること30秒。指定された場所のそこそこ近い場所を指差した。
「多分ここに彼女さんは監禁されていると思う…」
「そうか。なら案内しろワール」
「お、俺?そんな仲間を売るようなことは…」
「黙って従え犬」
「はい…」
案内役は一体で十分だろう。流石にこの村にクレイ君一人だけにするのは何だと思うからトウキさんは置いていくという建前にしておこう。俺は男女の仲を邪魔するような野暮なことはしない。
地図と犬特有の鼻の良さを生かして人狼の住みかを見つけたのは昼を少し過ぎた頃。そこは森の中で、一見すると普通の村だった。人狼は人間の姿に変身出来るから普通の人間が目にしても何もわからなくなっている。普通の人間にならば。
「こいつはくせえッー。家畜以下のにおいがプンプンするぜ」
魔法使い兼、吸血鬼の俺にとっては簡単に見分けることができた。
本当はエクスクラメーションマーク(!の名前)を付けたいところだが俺達は茂みに隠れて様子を伺っているので大きな声は出せない。
「ワール。何処かに人質を閉じ込めて置くような場所はわかるか?」
「あの洞窟辺りが怪しい。…虚言じゃないって」
「そうか。ならお前帰れ」
「え!?」
「声が大きい」
「す、すまん…。だがいいのか?」
「頼んだのは案内だけだ。早くクレイ君たちのところに帰ってやれ」
「…わかった」
そう言ってワールは帰って行った。
「三碧木星は直感力…五黄土星は砂漠を司る…サンドスパイ」
俺は魔法で砂を操り小さな目を作った。我〇羅みたいに砂と目の神経を繋げて遠くを視覚出来るようにする。チャクラの変わりに魔力をつかってるけど。当たり前か、チャクラとかないもん。
この目はあんまり遠くまで移動できないし、使っている間は俺自身が動けない。だが、こうして隠れて使うのには十分な効果を発揮する。
「いた…!!」
洞窟の深く、石の壁に囲まれて鉄格子が嵌められた牢屋の中で手足に鎖を付けられたパチュリーがいた。パチュリーは疲れているのか眠っている。
パチュリー…
俺は魔法を解除して美鈴に言った。
「美鈴。俺の後ろに隠れて」
「へ?」
「大技で奇襲をかける。前にいたら巻き込まれる」
「は、はい」
俺は小さな小さな、しかし眩い光を発する点を牢屋から離れた場所に飛ばしながら詠唱した。
「恒星は熱核を産み続け、やがて自らの平衡を維持出来なくなり爆発する…その輝きに何を思うのか
―スーパーノヴァ!」
「え?」
カッ!と点が先程よりも輝いて、爆発を起こした。
爆発は無音で起こり、白黒碧緑黄赤紫色が混ざった複雑な色の爆風が人間の姿のままの
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