マクロスF
0677話
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の違いを認識出来なかったのだろう。まぁ、意識のある状態なら普通の採血とかも可能だし無理も無い、のか?
「どうかしたのかね?」
「いや、何でも無い。ちょっと考え事をな」
「……そうか。君が元の世界に戻れるかどうかは分からないが、こちらでも協力は惜しまないつもりだ。もっとも協力出来る事が極めて少ないというのは心苦しいが」
ああ、なる程。俺がホワイトスターに関して郷愁の念、いわゆるホームシックになっていると思ったのか。いやまぁ、無いと言えば嘘になるけどな。だが、ネギま世界の時のようにレモン達が何とかしてこっちの世界に来てくれる可能性も高いし、あるいは惑星が見つかれば俺がそこにゲートを設置する事も可能だ。それに、時差が大きくなったとしてもレモン達にはこういう時の為に時の指輪を渡してもある。
……あやか達に時の指輪を渡せていないのが心残りだが……
「……さて。健康診断についてはそれでいいとして、俺を呼び出したのはこれだけが理由じゃないんだろう?」
「うむ。次はこちらを見て欲しい」
次に手渡されたのは、ジェフリーが手にしていた書類。そこに書かれていたのは何かの操作ログ。それはいいのだが、ERRORの文字がそこかしこに表記されているのが特徴的だ。
「これは?」
「アクセル少尉、君がギリアム大尉とシミュレーターを使って訓練を行った際のVF-25の操作ログだよ」
「俺の? その割にこのERRORの数は……ああ、いや、なるほど」
最後まで言葉に出さずとも、そのERRORの理由についてはすぐに分かった。シミュレーターの反応が俺の反応に付いてこれない為に起きているERRORだ。というか、ご丁寧に薬物の使用やインプラント等の影響で神経系統に悪影響の可能性ありと最後に書かれているしな。……なるほど。だからこそオズマが健康診断の書類を持っていた訳か。
「別に俺はここに書かれているような薬物の使用やインプラント等はやっていないぞ。普通にナチュラルなままだ」
「だろうな。健康診断でもそれが証明されている。だが、だからこそ拙い訳だ。最新鋭機のVF-25Aではアクセルの反応速度に付いていけないというのが明確にデータとして表示されてしまったんだからな」
溜息を吐くオズマ。……まぁ、分からないでもない。まだ試験配備の状態の、しかもEX-ギアやISC等の性能のおかげでこれまでのVFとは比べものにならない程の性能を誇るVF-25が、いきなりパイロットの反応に付いてこられないという事態になってしまったんだしな。
「そっちの気持ちは分かるが、解決策は無いだろう? 現在最新鋭のVF-25でこの通りの状態なんだから、騙しながらやっていくしかない」
「ふざけるな!」
俺の言葉にオズマが机を思い切り叩く。
「お前の実力が高
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