31話
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ら真っ先に喧嘩腰に聞いて来ると思ったんですが。」
「ああ、それなら一人で飛び出していったんで迷ったんだろう。」
「そうですか、ならなおさら早くいきましょう。彼と会わない様に。今の彼は落ち着いて話すことが出来ないでしょう。訳があって、イライラしているでしょうから。」
「ほう、オメーさん。あいつの内情に詳しいようだな。」
「そうですね、大体の事は知っていますよ。ですが、話せませんが。本人でもないのに話す事の出来る話ではありませんから。」
「ますます、お前さんの正体が知りたくなってきたよ。」
「嫌い、この人。しつこいから。」
そうアーニャが言うと場の空気が凍った。
特にイムルガスト中尉の顔は見れた者でなく、父親のカザハラ所長は笑うのを我慢しているようでした。
その何とも言えない空気が払しょくされる前に次の言葉をアーニャは言ってしまった。
「戒、この人って痴女?」
アーニャはアヤ大尉を指さして言った。
アヤ大尉の顔が引きつっています。
「アーニャ、どうしてそのような事をおしゃっているのですか。」
私も動揺していたのでしょう。
言葉遣いがおかしくなっていました。
「ノルンが言ってた。軍隊は規律が厳しいからきちっとした服装をしなければいけない。だから、こちらもきちんとした服を着ないといけないって。いつもの服なら露出狂だと思われるって。」
そうアーニャが言うとアヤ大尉があわってて否定してきた。
「違うのよ。これは、友達のコーディネートで私の選んだものではないの!」
「何かの罰ゲーム?」
「そうでもないの!なんて言ったら。」
「あのそろそろ本当に行きませんか。」
「そ、そうね。ダイテツ艦長も待っているでしょうから。こちらへどうぞ。」
そう言って、先頭に立ち前に進んでいきました。
それに続きました。
しばらく歩いて、とある部屋の前に立つとドアが開き中に入っていきました。
それに、私達も続きました。
中に入るとパイプをくわえたいかにも艦長の貫録を備えた初老の軍人と後ろに立った30代くらいの軍人と青い長髪の男性が立っていました。
艦長であるダイテツ・ミフネ、テツヤ・オノデラ、イングラム・プリスケンの3人でしょう。
それにしても、イングラムの体に絡みついている黒い鎖は、やはり、ユーゼス・ゴッツォの楔なのでしょうか。
それ以前に私はこの様な物を目視できていなかったはずなのですが。
そんな事を考えているとアヤ大尉が艦長らしき人に報告します。
「艦長、お連れしました。」
「うむ。ご苦労、通信でしたがワシはこの船の艦長のダイテツ・ミフネだ。後ろに立っとるのは副長のテツヤ・オノデラだ。」
「そして、私はSRXチームの隊長のイングラム・プリスケンだ。」
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