第十一幕その十七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「柿に」
「ええ、そうだけれど」
「ううん、確かに美味しいけれど」
それでもだと言う恵梨香でした。
「そこまで美味しいとはね」
「それは恵梨香ちゃんがいつも食べてるからじゃないかしら」
「だからかしら」
「いつも食べてるとわからないものよ」
幾ら美味しいものでもだというのです。
「だからね」
「私はそうなのね」
「そう、いつも柿を食べてるからね」
「そうなのね」
「恵梨香ちゃんいつも柿食べてるでしょ」
「秋にはね」
柿の季節、あさにその時はとです。恵梨香も答えます。
「毎日みたいに食べてるわ」
「そうよね」
「そう、だからなのよ」
そうだというのです。
「恵梨香ちゃんは実感がないのよ」
「柿の美味しさに」
「そういうものなのよ」
「そうなのね」
「ああ、それじゃあね」
モジャボロは恵梨香とナターシャのお話を聞いてそれならと言うのでした。
「エメラルドの都でのパーティーでも出そうか」
「柿をですね」
「それをですね」
「そう、デザートに出そう」
こう提案するのでした。
「折角だからね」
「じゃあ楽しみにしておきます」
「柿も」
「食べるものは種類も多い方がいいからね」
だからだというのです。
「是非ね」
「勿論林檎もよね」
ここでこう言ってきたのはドロシーでした。
「モジャボロさんの大好物の」
「うん、あれは外せないね」
モジャボロにしてもでした、このことは。
「やっぱり」
「そうよね、じゃあね」
「林檎もね」
「アップルパイも出して」
林檎から作ったお菓子もだというのです。
「食べましょう」
「そうそう、あとは林檎のお酒もね」
それもだというのです。
「飲もう」
「私達は林檎のジュースね」
「他のジュースも用意してね」
「楽しもうね」
飲むこともだというのです。
「是非共ね」
「そうしましょう、皆で楽しみましょう」
「さて、お昼を食べたら」
「明日はまただね」
かかしと木樵は確かに食べても飲んでもいません、しかしです。
二人はジャックと共に笑顔でいます、そうして言うのでした。
「エメラルドの都に向かって歩こう」
「楽しい旅を続けよう」
「あと少しだよ」
ジャックも楽しげに言ってきました。
「あと少しでエメラルドの都だよ」
「今回の旅も楽しかったね」
「そうだったね」
ジョージと神宝はジャックのその言葉に笑顔で応えました。
「楽しい場所に行って楽しい人に会えて」
「凄く楽しかったよ」
「その旅ももう少しで終わるかって思うと」
「残念かな」
「いやいや、まだ楽しいことがあるよ」
トトがここでこう言うのでした。
「パーティーがね」
「あっ、そうだね」
「まだあったね」
「そうだ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ