第十一幕その十五
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「これも」
「そう、黒パンだよ」
「これなんですよ」
ナターシャは黒パンも手に取って笑顔になっています。
「このパンがロシアなんですよ」
「ロシアはやっぱり黒パンだね」
「そうです、それとジャガイモです」
これも大事だというのです。
「あれも食べないと」
「ジャガイモは何処でも食べない?」
こう言ってきたのは恵梨香でした。
「日本でも食べるし」
「そうそう、それこそね」
「どの国でも食べるよね」
「それも美味しく」
男の子三人もこう言います。
「普通にね」
「色々とお料理して」
「そうして食べるよ」
「だから特にね」
恵梨香はまたナターシャに言いました。
「そんな特別とは思わないけれど」
「それがなのよ」
「違うの?」
「ドイツでもそうだけれどロシアではジャガイモは主食と言ってもいいのよ」
「御飯やパンと同じだけのものなの」
「そう、だからね」
それ故にというのです。
「ジャガイモは大切なものなのよ」
「だからなの」
「そのジャガイモがあるとね」
勿論ジャガイモもあります、ナターシャは微笑んで言うのでした。
「嬉しいわ」
「そういうことなのね」
「そう、それじゃあね」
今からというのです。
「食べましょう、ロシア料理ね」
「うん、それじゃあね」
恵梨香もドロシーも男の子達も頷きました、勿論モジャボロとトトもです。
そのうえでロシア料理を食べます、するとナターシャの言う通りにでした。
とても美味しいです、恵梨香も微笑んで言いました。
「美味しいわ」
「そうでしょ。温まるでしょ」
「ナターシャちゃんはロシアではこうしたものを食べてるのね」
「ええ、そうよ」
その通りだというのです。
「色々なメニューがあるけれどね」
「これもなのね」
「そうよ、じゃあこれをお腹一杯食べてね」
そしてだというのです。
「エメラルドの都に行きましょう」
「そうね、それじゃあね」
こうしたことをお話しながらです、そしてでした。
五人でまずはパンやジャガイモ、それにです。
お肉やサラダ、スープも食べました、そうしたものを全部食べてからでした。モジャボロは次はあるものを出してきました。
それはクッキーの様な固いものにです、紅茶でした。
紅茶を見てです、ドロシーがナターシャに微笑んで言いました。
「ロシアでは紅茶は」
「そうです、ジャムを舐めながら飲みます」
そうするものだというのです、ナターシャ自身もこうお話します。
「そうします」
「中には入れないのよね」
「そうなんです」
「最初私ロシアではジャムを中に入れるって思ってたわ」
「私も」
恵梨香もでしあ、このことは。
「それが違うのね」
「そうなの、中に入れても悪くな
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