第十一幕その十四
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「絶対に会えるからね」
「だからですか」
「彼のことは」
「そう、エメラルドの都で会えるから」
本当にです、木樵は全く心配していません。至って楽観しているというよりも再会出来る時を楽しみにさえしています。
そうしてでした、皆でなのでした。
夜になり休みました、ですが。
かかしと木樵、ジャックの三人はです。テントを出した皆にこう言うのでした。
「僕達は外にいるから」
「テントには入らないよ」
「だから僕達のテントはいいよ」
それは全く、というのです。
「外でお星様を見ているよ」
「お喋りも楽しんでね」
「そうするからね」
「だから君達は君達でね」
「ゆっくりと寝てね」
「休んでいてね」
「わかりました、それじゃあ」
ナターシャが応えます、そして。
かかし達は実際にお外でなのでした。ずっといることになりました。
ですが、です。ドロシーは三人にこう言いました。
「ただ、これから御飯だけれど」
「晩御飯はだね」
「一緒にいてだね」
「そう、雰囲気は楽しまない?」
食事の和気藹々とした雰囲気をだというのです。
「そうしない」
「そうだね、それじゃあ」
「今から」
「そう、そうしよう」
三人は食べることはしませんが皆が食べてにこにことしているお顔は大好きです、それでそのお顔を見てなのでした。
三人で、です。こう言いました。
「それじゃあね」
「食事の場には同席させてもらうよ」
「一緒にね」
こう話してです、そしてなのでした。
三人は食事の場でも一緒になりました。そうして。
モジャボロがテーブルかけを敷きました、今夜のお料理はといいますと。
ナターシャがです、笑顔で言いました。
「いいわね、これは」
「ソーセージに」
「あとサラダに」
こう言うのでした、恵梨香も。
しかしです、そのサラダはといいますと。
恵梨香がよくしているサラダとは違います、しかし。
ポテトサラダに似ています、何か濃い感じです。そのサラダはといいますと。
「ロシアのサラダよね」
「これがまた美味しいのよ」
「それにスープも」
「スープもよね」
「ロシアのスープよ」
このスープもでした、よく見れば。
お野菜に鶏肉がたっぷりと入っています、ボルシチではないですが。その濃い感じの如何にも栄養がありそうなスープもなのです。
「これが美味しいのよ」
「じゃあこの焼いたお肉も」
「ええ、ロシアの焼き方よ」
「今日はロシア料理なのね」
「うん、ナターシャちゃんのお国のお料理を出したんだ」
実際にだとです、モジャボロも恵梨香に答えます。
「今回はね」
「そうなんですね」
「君達のお国のそれぞれのお料理を出してね」
そしてというのです。
「楽しみたい
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