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オズのモジャボロ
第十一幕その十
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「僕達はこれでいいんだ」
「満足しているよ」
「だから嫉妬とかはね」
「何もないよ」
「そうなんですね」
 恵梨香はかかしと木樵の言葉を聞いて頷いたのでした。
「かかしさん達にしても」
「そう、全くね」
「そうした感情はないから」
「わかりました、じゃあ」
「それじゃあだね」
「このことはいいとしてだね」
「はい、パーティーにも参加されますね」
 二人共勿論パーティーに出ます。確かに飲まなくて食べないですがそれでも十分過ぎる程楽しんでいるのです。
「そうですね」
「雰囲気は楽しめるからね」
「飲まなくても食べなくてもね」
 だからだというのです。
「安心していいよ」
「退屈とかは感じないから」
「ましてやオズマといられるんだよ」
「それだけで十分過ぎる程楽しいじゃないか」
「それで何が不満なのか」
「僕達には考えが及ばないよ」
 二人はこうも言うのでした、そして。
 ここで、です。かかしが皆にこう言いました。
「そうそう、ジャックも誘おう」
「あの人もですか」
「お誘いするんですか」
「そう、そうしよう」
 こう提案するのでした。
「ジャックもパーティーに呼ばれているからね」
「そうですね、丁度通り道にジャックさんのお家があるんですよね」
「そうですよね」
 五人はここで思い出しました、ジャックのお家もウィンキーの国にあるのです。木樵やかかし達と同じ様に。
「それじゃあですね」
「今から」
「そう、誘おう」
 是非にと言うかかしでした。
「今からね」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
 こうしてでした、皆は道中のジャックのお家にも向かうことにしました。そして暫く歩いているとでした。
 とても大きなカボチャが見えてきました、その周りは一面カボチャ畑です。ジョージはそのカボチャを見て言いました。
「パイにしたら美味しそうだね」
「いえ、煮っころがしよ」
 恵梨香はそのジョージにすぐに言いました。
「カボチャなら」
「それかな」」
「ええ、それがいいと思うけれど」
「いやいや、カボチャはお菓子にしても美味しいよ」
 神宝はその恵梨香にこう言いました。
「例えばプリンとか」
「そういえばカボチャのプリンってあるわね」
「あれはかなり美味しいよ」
 これが神宝の意見です。
「だからね」
「ううん、おかずにするだけじゃなく」
「そっちもいいじゃない」
「ポタージュにしてもいいわよ」
 ナターシャがお勧めするのはこちらでした。
「カボチャはね」
「あっ、あれも美味しいよね」
 カルロスがナターシャのその言葉に同意して頷きます。
「確かに」
「そうでしょ」
「何気にバーベキューにしてもいいし」
「カボチャは色々使えるわ」
「食べること
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