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魔法科高校の有能な劣等生
縁談
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が高校生に成ったら祝い品として俺に譲ると言った。
ならここは高校生に為るまで、気長に待ちその瞬間を楽しもう。
そう、俺は誓ったので合った。

「お、来たようじゃの」

俺の家の目の前に黒い車が止まった。
今頃、黒い車は比較的珍しいが相手は一条家の娘、乗っている車も一流で当然だろう。

「零、緊張するのはいいが落ち着いて冷静にな」

ジジは俺に近づき耳打ちして来る。
が、そう言われた瞬間、俺は緊張してもいいが落ち着いて冷静にってどうやるんだよ?と言いたかったが
ここからは真剣モード、静かに真剣に完遂に完結に冷徹に行かなければならない。
そう考えるだけで余計に俺の中の平常心は焦りに変わった。

「よく来て下さった一条那覇殿」

そう言ってジジは頭を下げる。
俺もそれを見習う様に頭を下げお辞儀

「こちらこそお久しぶりです」

そう言って一条家の一条那覇は頭を下げた。
見た感じ悪い人には見えない凛々しく逞しく礼儀正しい中年と言った所か。

「君が無月 零君かい?」

俺は突然の言葉に戸惑った。
まさか行き成り俺の存在を知っているとは俺は知らず少し焦る。

「はい、無月 零です宜しくお願いします」

えらく硬い挨拶になってしまったが第一ラウンドはクリアーと言っていいだろう。
まず挨拶は基本中の基本、挨拶が出来なくては人の前に出る価値はないと俺は教わったが今回はその教わりが
今回は当たりを引いた。

「立派だな零君は私の娘と同年代と言うのに」

どうやら第一印象は好評のようだ。
このまま好評のままで話を終えたいと俺は思った。

「いえ、私はまだまだ未熟です」

ここで一度、俺は後ろに下がる。
下がると言うよりは謙遜と言った方が正しいが俺的にはどちらでも構わない。

「未熟だなんて君はその若さで今、現代で未知の魔法、重力変化を完璧にマスターし新たに違う魔法を創った偉人の1人じゃないか未熟と言うのはいくらなんでも謙遜が過ぎているじゃないかい?」

少し笑った顔でコチラを見つめて来る。
俺はその見つめて来る視線、一条那覇の目線に合わせお互いに目を見合う。
そしてお互いに思った、この人は面白いと。

「さて、立ち話も良いが座って茶でも会話しましょう。
丁度、今、いい茶がこざいます」

ここでジジが動いた。
それはナイスタイミングとしか言えないタイミングだった。
こういう大事な会話を鋭い場合は最初、少し立ち話、後に座ってゆっくりと茶やコーヒーを飲みながら会話をするのが一番、お互いに安定してスムーズに会話が成立する。
流石、ジジ、無駄に歳を重ねていない。

「それは楽しみだ。
風華、そんな後ろに隠れていないで前に出てきなさい」

後ろに女の子が立っていた
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