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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
66話:海水浴だよ、全員集合〜!(PART2)
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しかし、その考えすらも甘かった。
「皆海水浴で疲れてるだろうから、私が特製栄養ジュースを作ってみました♪」
そう言って手で促す先には、丸テーブルを囲みながら座るなのは達と、そのテーブルの上にある……何やら緑色に淀む液体―――シャマルさん曰くジュース≠ニいうものが人数分置かれていた。
シャマルさん、何故に―――何故に一番チョイスしちゃいけないものを選んだ!?ダメだよ合成ジュースとか!一番ダメなやつだよ!テニヌじゃないんだから、そんなもの作らないでよ!
「「「「「………」」」」」
先に座っているなのは達も、沈黙を保ったまま動かない。若干顔を俯かせて、一向に前を見ようとしない。
現実
(
ジュース
)
から目を逸らしている。
どうやらアリサやすずかもシャマルさんの料理技術については、知っていたようだ。いや、もしかしたらただあのジュース≠フ雰囲気に飲まれているだけかも。
いや、気持ちもわかる。誰だって死にたくはないだろう。
だがこれを……この状況をどうやって切り抜けるか。それは誰かを生贄にするしか、今の俺では思いつかない。しかし彼女らにその役をやらせる訳には―――
「え?シャマルさんこれ飲んでいいの?」
「―――はっ!」
そこで突如として俺の意識を浮上させたのは、いつの間にかやってきていたカオルだった。
彼はまっすぐにテーブルへ向かい、目の前のジュース≠ノ手をかけた。
そう、何を隠そう…奴はシャマルがダークマター製造者≠ナあることを―――まだ知らない。
「カオル待っ―――」
「いっただっきま〜すっ!」
ゴキュッゴキュッと豪快な音を立て、グラス内の液体を一気に飲み干していくカオル。周りに座るなのは達も目を真ん丸にしてカオルを見入る。
そして遂に、最後の一滴まで飲み干したカオルは、グラスをテーブルの上に置く。
「うん、なんか最初さっぱりした感じガして、ソノあとはマッタリしなガらコッテリしてテ、ソレデいてフルーティ―――
ドサッ……
「か、カオル?カオル!?―――カオルゥゥゥゥゥ!!?」
遅かった、何もかも遅かった!
俺はすぐにカオルの元へ向かい、イスから倒れた体を起こす。
「しっかりしろカオル、しっかりするんだ!」
若干の意識はあったのか、カオルは震える手を拳に変え、天に向かってゆっくりと突き上げた。
「我が生涯に……一片の未練―――いっぱい、あるんだけど…(パタッ」
「カオルゥゥゥ!?」
「未練あるんかい!?」
カオルの手が落ち、俺が叫ぶと同時にはやての鋭いツッコミが飛んだ。流石関西生まれ、いいツッコミだ。
「僕が死んだら墓に入れないで…千の風になるの、夢だった…から…」
「あぁ…わかった」
「……
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