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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
66話:海水浴だよ、全員集合〜!(PART2)
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この人、超人だ。なんで棒でこんな斬り方できんの?
皆が同じように唖然とする中、点数は文句なしの全員10点。ヴィータのも合わせて56点、単独首位となった。
―――スイカ割り王決定戦、優勝者ヴィータ・シグナム組となった。
その後、スイカはスタッフ(選手含めて)全員で食しました。旨かったね。
後は夕暮れ時まで、海水浴を楽しみまくった。
アリサとフェイトと龍也に競争を挑まれたり、戻ってきたらスイカ割りに参加していなかったカオルがディズ●ーラ●ドのシン●レラ城並のハイクオリティ砂のお城を作り上げていたり、勇気試しに少し高めの崖から海にダイブしたり……
「あ〜あ!楽しかった〜!」
「砂がジャリジャリ…」
「そりゃ海に来ればそうなるだろうよ」
三人がそれぞれ仕切られているシャワー室で水を浴び、砂を洗い流す。
「にしてもあれは凄かったな。カオルの城」
「いや〜、それほどでも…」
元より芸術系が大の得意であるカオル。この夏に至るまでにも、美術部などの部活からの勧誘を受けたり、コンクールに出す作品に選出されたり、噂を聞くだけでも色々あったらしい。
「ふぅ〜…先上がってるよ〜」
「お〜」
それでもカオルは部活の勧誘には一切応じず、コンクール出場も断り続けた。なんでも本人曰く―――
『だって皆といた方が楽しいんだもん』
だそうだ。そんなんでいいのか、このバカは。
「あいつにとっては大した事でもないんだろ」
「確かにな」
乾いた笑いをしながら、俺はバルブを捻ってシャワーを止め、タオルを手に取る。
「じゃあ龍也、俺も先に上がるが…大丈夫か?」
「髪が長い者の性だ。慣れてる」
「そうかい。それじゃあ後よろしくな〜」
そう言って俺はシャワー室を後にした。
しかし、その先には悪夢が待っていた。
「あ、おかえり士君」
そこにいたのは、紛れもなく俺を死に追いつめた悪夢。それが今まさに、再誕しようとしているのか。
「な、なんでここにいるんですか―――シャマルさん…」
俺に名前を呼ばれた悪夢―――またの名をシャマルさんという悪夢は、えへっと可愛げに照れてから、
「だって、私だけ海行けないとか寂しいから…来ちゃった♪」
「いや来ちゃったじゃなくて…」
別に来るのは問題ない。だが来るタイミングがいけなかった。
それは丁度、桃子さんや士郎さん達が加わった厨房が、全員分の料理を作るべく腕を振るっている時間なのだ。つまりはそれにシャマルさんが下手に加わったりしたら―――
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