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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
66話:海水浴だよ、全員集合〜!(PART2)
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わせだ。
最初に棒を掴むのは、運動神経があまりないなのはから。

「それじゃあ、回すよ〜」
「うん、お願いお姉ちゃん」

目隠しをさせて、美由希さんがなのはの肩を掴む。ここから本来、二回と三分の二回分回転させるのだが……

「にゃぁあぁああぁぁあぁぁぁ!?」

美由希さん、それは明らかに回し過ぎです。もう十回転ぐらいはしてるんじゃないか?

「にゃぁぁ、目が回って…へふら…へらほれ……」
「な、なのは頑張って!右、もう少し右!」

ふらっふらになりながら歩き出し、フェイトの指示になんとかついて行こうと頑張る。
いや運動神経がよくもないなのはが、うまい具合にスイカの前まで何とか辿り着いた。フェイトとの信頼も、結構なものだなと思う。

だが、これで終わらないのがなのはだ。

「え、えいっ!」
―――ポスッ

「「「「「「………」」」」」」

大きく振り上げた棒を一気に振り下ろすんだが……足元にあるのに、見事にそのすぐ脇に棒が突き刺さった。
なのはが振り下ろした棒は、まっすぐにはいかず若干弧を描くような軌道で振り下ろされたのだ。そして見事にスイカを素通りし、何もない地面に到達したのだ。

これには一同、何も言葉を発せなかった。

「あ、あれ…?」
「な、なのは!まっすぐ、まっすぐ振り下ろせば当たるよ!真下にあるから!」

フェイトの言葉にもう一度棒を振り上げ、一気に―――

「えいっ!」
―――ガツッ

今度は見事に命中。ヒビを入れるまでに至った。
審査員の三人は2点・2点・3点の計7点。これで次に繋がった。因みに3点は桃子さんだ。ちょっと笑ってた。おそらく我が子の行動が、面白かったのだろう。

次はフェイトの番。フェイト自身が運動神経のいい方であることは周知の事。これは期待できるか?

「こ、これは…結構難しい…」
「フェイトちゃん、もう少し前だよ!」

フェイトも美由希さんに結構回され、平衡感覚が乱れる。それでもなのはよりもすんなりスイカの前まで行き、棒を振り下ろす。
元からヒビが入っていたこともあり、見事にスイカが割れた。飛び散る破片も少なく、断面もそこそこ。

審査員の点数は、8点・6点・7点で計21点。なのはのを合わせて28点となった。



続いて第二チームはアリサとすずか。最初に叩くのはすずかだったのだが……

「えいっ!」
―――ボカッ!

女の子らしい掛け声とは裏腹に、見事一撃でスイカを割って見せた。どうやら一個分先に割って、点数を稼ぐ作戦らしい。
点数は9・8・8で計25点。かなりの高得点だ。アリサの作戦勝ち、狙い通りなのだろう。

次にアリサ。こちらは無難に叩き、赤い部分が見える程度まで割れた。
点数は7・5・6で18点
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