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ウィザード外伝-仮面ライダーサマナー-〜指輪の召喚師〜
怒りの召喚
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見てその人がゲートかどうかが『解る』んだ。だからちょっと…。」

銀嶺には魔法使い…否、召喚師としての能力の一環で相手の眼を見つめることでゲートかどうかを見極めることが出来るらしい、鈴鳴が安全(ふつう)か危険(ゲート)かを確かめるために銀嶺は身を乗り出して彼女の眼を見ようとしたが…

「やめ…やめてくださいッ!いやぁああああ!!」

「ひでぶ!?」

『がううう…!!ガァアアアアア!!』

「うわああああああ!!?ひいいい!!痛ッあああああああ!!」

鈴鳴は銀嶺が今しようとしていた『自分の眼を見つめる』というその行為に激しい拒否反応を起こし、防衛本能的に近場にあった阿修羅像を手に取って銀嶺の頭を思い切り殴りつけた上に主人のただならぬ悲鳴を聞いてロッキーが痛みの引いていない右足にまたもや噛みついてきたのだ。

「…ッ!ロッキー早く!」

『キャンキャン!!』

そして鈴鳴はロッキーを連れてそのまま逃げるように店から飛び出してしまった…。

「…な、なぜだ…?なぜなんだ…。」

「お客様、そんなところに寝てられては困りま…って、ウチの店の阿修羅像が!!勿論…弁償してもらえますかねぇ?」

「」

鈴鳴とロッキーの手により訳も解らずボロボロにされて床に伏した銀嶺は店員にツッコまれたばかりか鈴鳴が先程殴るのに使った阿修羅像がバラバラに砕けてるのが見つかり、それを弁償するハメになり、財布の中身までボロボロになってしまったという…。



???

『貴様は馬鹿か?ゲートの可能性があるかもしれない人間達を無駄に喰い殺しおって…大体、我々ファントムには味覚が無いからそんなことする意味など皆無だろう?違うか?あぁ!?』

『がッ…は、放ぜ…フンババ…死ヌ…ゲッ…』

『フンババ「様」、だろうが…このクサレ脳味噌がァアアアアア!!』

『ひぎぉおあああああああ!!』

カラドリウスに連れられて退却したマカラは現在、フンババからもゲートを絶望させることそっちのけで意味も無く人間を食い殺した事に関しての罰として、片手で頭を持ち上げられた状態での強烈なアイアンクローを受けていた…。

フンババとカラドリウス率いる一派は違う場所で指輪の魔法使い(ウィザード)達と敵対しているファントム…フェニックス・メデューサ・グレムリンと違い、統率者(ワイズマン)から離れて行動してるいわば『別動隊』のようなもので、しかも二人は強力な上級ファントムであり、一度でもキレると歯止めが利かず、誰も止められる者がいないのだ。

(何故だァアアアアア!!オレは腹が減っていた。ただそれだけなのにィイイイイイイ!!)

意外にもファントムは人間のように飲食が可能なのだが、先程フンババも言った通り、人間や動物と違って味覚とい
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