三話
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ーメイトを喰いたいといってくるのは中々、愉快だ。
「俺はお前の事だからカツ丼やらトンカツ、唐揚げとか食うと思ったがまさかカロリーメイトとは」
猫は肉食だ。
今、現在は姿を隠し存在を消しているが見た目は猫とは掛け離れている。
肉食にしか見えない生物、化け物、それが俺が初めて猫を見た時の感想、感じた事だ。
「俺は人間の肉は好きだが人間以外の肉は不味くて食えねぇよ」
どうやら人間の肉が好みらしい。
人間は人間の肉を好まないが豚や鳥、牛等の肉を好むが猫の場合は人間の肉、人肉のようだ。
「ま、人間を勝手に襲って喰うよりマシだ。
解った奢ってやるよカロリーメイト」
俺はポケットから小銭を取り出し何円有るか確認する。
百円玉が4つ、十円玉が6つ、一円玉が3つ、五十円玉が1つ
高校2年生にとっては100円でも思い金だがこのまま猫に足を止められるよりましだ。
「マジかよ感謝するぜ相棒」
猫の言葉は以外に元気モリモリだった。
俺的にはありがとよ相棒と言って終わるかと思ったが本気で俺に感謝しているようだ。
「はいはい足をハナシテ俺を自由にしろ」
そう言うと急に足が自由になった。
俺は自由になった足でカロリーメイトを売っている自販機に向かい小銭に用意する。
「猫、お前、何味がいいんだ?」
「そうだなじゃあフルーツ味を頼む」
猫がフルーツ味か。
確かにこの中で一番、猫が食いそうなカロリーメイトの味だ。
「フルーツ味か俺の2番目に好きな奴だな」
「一番目はなんだい相棒?」
俺が一番好きなカロリーメイト味が気になるのか聞いてくる。
「俺が好きなのはメイプル味だ」
俺は甘党だ。
この事実を知る人物は余りいない。
知っているとしたら俺の父親か母親、それか銃器、その他もろもろといった所だろう。
「え、でも相棒がカロリーメイトでそのメイプル味ってのを喰ってる所を俺は見た事ないぜ?」
「理由は色々と有るが1つはこの学校にはカロリーメイトでメイプル味を売っていないのが第一の理由かな」
俺の好きなカロリーメイト、メイプル味はここでは売っていない。
初めてこの学校に来てカロリーメイトを自動販売機で売っている事をした時はテンションが上がったがメイプル味がない事実に絶望しかけた時も合った。
「さて早速、フルーツ味を買うか」
俺はカロリーメイト自動販売機に小銭を入れボタンを押しカロリーメイトを購入した。
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