YES!ウサギが呼びました!
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奇心で黒ウサギのいたいけな耳を 引っ張らないで欲しいです!!それとそちらの殿方もいい加減離してください!!」
「断固として断るっ!!!」
「少しは話を聞いて欲しいのですよ!!」
「なあお嬢様...」
「...何かしら?十六夜君」
「俺達空気みたいだが、どうする?」
十六夜は口元は笑みを浮かべているが、目は笑っておらず、所々に青筋が浮かんでいる
「...好きにしたらいいんじゃないかしら?」
飛鳥は、十六夜の様子に少し引いた様子で我関せずのスタイルを決めた
「ヤハハハ!!お前ら!俺も混ぜろやコラアアアア!!!!」
十六夜はリュウガの懐に一瞬で潜り込み
「──ラアッ!!」
「げふあ!!!」
膝げりを放った。当然、リュウガは慣性に従い五メートル後方へ飛ばされ、ゴロゴロと転んで辛うじて受け身をとる。いきなり膝蹴りを放たれたリュウガは肺から空気を余すことなく吐き出す
「─ケホッ!ケホッ!てめぇ十六夜!!いきなり何すんだ!常人なら肋骨の三本は逝くぞこのやろう!!」
「ウサ耳を占領したお前が悪いッ!!」
十六夜はリュウガに指をさして断言する
普通ならこの理不尽に怒るところだが、相手は
「っ!!すまねえ!!俺は!俺は...!!全人類の共有財産である獣耳の美少女を一人でっ!!」
リュウガだから大丈夫。この短時間で変な信頼関係が十六夜とリュウガには結ばれている
「...顔を上げろ、リュウガ。それだけわかってるならもう大丈夫だろ?」
「ああ、いつまでもしみったれてちゃぁ駄目だよなぁ...。取り敢えず」
ジロリと黒ウサギに十六夜とリュウガが目を向ける。ちなみに、このやり取りの間、黒ウサギはツッコムにツッコめないもどかしさに震えていた。一方耀は黒ウサギの心境など関係なしにひたすらウサ耳を弄んでいた
「「ウサ耳を堪能しねえとな!!」」
「いい加減にしてください!この問題児様方ッ!!!」
伝家の宝刀、ハリセンを二人の問題児に振るう。ハリセン特有の渇いた音が響く
飛鳥は話に入れず終始気にくわない様子であった
〜閑話休題〜
「──あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうあめに小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「「いいからさっさと進めろ」」
「誰のせいだと思っているんですか!!」
結局、一人10分の制限時間ウサ耳を好きにする(黒ウサギの合意はとらず)という条件の元、各々黒ウサギのウサ耳を楽しんだ。ちなみにリュウガはなぜかウサ耳をスケッチしていた。本人曰く『やはり、獣耳との触れあい方は丁重にしませんと。え?先程のやり取りはどうしたかって?ハハッ、なんのことでし
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