暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0676話
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F型だ。恐らくこのF型がギリアムがスカル小隊で乗っている機体なのだろう。

「ほら、まず最初はこっちを攻撃してこない標的を相手にして連携していくぞ。お前の動きに合わせるから、好きに動け」
「いいのか?」

 付いてこれるのか? そんな風に思って出た言葉だったが、戻って来たのは笑みだった。

「これでもオズマ隊長の部下としてそれなりに長い間過ごして来たんだ。VF-25に初めて乗った奴相手にそうそう後れを取るような事は無いから安心しろ」
「そうか、なら遠慮なく」

 ギリアムの言葉を聞き、機体を斜めに傾けながらビーム機関砲を発射。標的を撃ち抜いていく。それを確認すらせずに、急速に減速、バルカンポッドを使って姿を現したばかりの標的を破壊する。
 どの攻撃も、命中はしているが機体の追従性が低い為にツーテンポ程反応を遅らせての攻撃だ。だが、それでもギリアムにとっては予想外だったのだろう。

「おわっ、いきなり飛ばすな。なら俺も少し本気を出して……っ!? 何!?」

 ガウォークに変形しながらその場で反転した俺の様子に、思わず驚愕の声を上げるギリアム。俺としては普通の行動だったのか、当然通常のパイロットには無理な挙動であり……

「ISCを気軽に使わないように注意しろ。ISCは確かにGを溜め込んでくれるが、万能の装置じゃない。限界というものがきちんとあるんだ」

 そう注意されるのだった。
 ……そうなんだよな、ISCって自動的にGを溜め込むからこっちで使用のオン・オフを出来ないんだよな。この辺、ちょっと使いにくいかもしれないな。
 そんな風に思いつつ、その後ギリアムと共にVF-25のシミュレーター訓練を延々とこなしていく。
 尚、途中でギリアムが体力や気力の限界が来てギブアップしたが、俺は全く関係無く、その日は1日中訓練を続け、学校が終わってS.M.Sにやってきたミハエルとルカに呆れられたりする一幕もあった。
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