暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0676話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
RVF-25という風に幾つもバリエーションがあるらしい。
 その中で、俺がまず乗るのはVF-25の基本でもあるA型な訳だ。

「了解」

 ギリアムの言葉に従い、シミュレーターの中からVF-25Aを選択する。同時に、EX-ギアがVF操縦用の形態に展開する。
 腕の部分が展開され、コックピットへと接続されてレバーが露出する。そのまま他のEX-ギアの部分も展開され、1秒と経たずに準備が整う。

「さて、VF-171を操縦出来るのなら基本的な事は既に知っていると思っていいな。なら、まずはVF-25とEX-ギアが1つになった恩恵とでも言うべき特徴的なシステムから試してみるとしようか」
「特徴的?」
「ああ。EX-ギアは装着者の視線を追ってロックオンするという機能が存在してる。これに慣れれば、手で操作してロックオンといった手間は必要無くなる訳だ」
「……なるほど」

 具体的にはフリーダムのマルチロックオンシステムみたいなものか。
 他にもニーズヘッグのようにT-LINKシステムが搭載されていれば、その辺も念動力で似たような真似を出来るんだが。

「まずは2機からだ。やってみろ」

 ギリアムに指示され、EX-ギアを使ったマルチロックオンシステムを試してみる。だが……やはり反応が遅い。少なくてもVF-171の時に比べればそれなりに改善はしているんだが、どうしても俺がロックオンした後にトリガーを引いたときにワンテンポ遅れているように感じられる。そして何よりストレスを感じるのが、そのマルチロックオンだ。EX-ギアが俺の視線の速度に付いてくる事が出来ず、ここでもまたワンテンポ遅れているのだ。下手をすれば、そこでツーテンポほど遅れている分VF-171を使っている時よりも狙いが荒くなっている気がするんだが……
 そのせいで、5本の銃身が回転して放たれたガンポッドの弾丸は標的として指示されたVFの横を通り過ぎていく。その様子を見ていたのだろう。ギリアムが一端シミュレーターを止めて通信を送ってくる。

「うーん、ちょっとタイミングが合わないな。慌てずにワンテンポ置く感じでやってみろ」

 ギリアムにそう指示されるのだが、今ですらもワンテンポ遅れている以上は無理に遅らせても……いや、そもそも全力を出す必要はないのか。

「ワンテンポだな、了解した」

 頷き、同時に再びシミュレーターが再起動。視線を動かし敵をロックオンするのを辛抱強く待ち――それでも一瞬程度だが――トリガーを引く。
 バトロイド状態で放たれたガトリング砲が、今度は外れる事無く標的へと命中する。
 なるほど、このタイミングか。
 機体の反応が若干遅れるなら、ホーミング機能の付いているミサイル辺りがあればいいんだろうが、俺の使っているVF-25Aは標準でミサイル
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ