マクロスF
0676話
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男臭い笑みを浮かべ、ギリアムは早速とばかりにEX-ギアを渡してきて、シミュレーターを起動させる。
「百聞は一見にしかずってな。まずは実際に触ってみるのが1番だろ。さ、やるぞ」
「了解。俺としても習うより慣れろの方がありがたい」
勿論基本的な動作の類は前もって習っておくのが原則だろうが、それに関しては一昨日シミュレーターでVF-171を動かした時に習得済みだ。
本来であれば膨大な時間を掛けて覚えていくのだろうVFの操縦をこうも容易く出来たのは、偏にVFの基本が戦闘機だからこそだろう。同じく戦闘機から発展したリオンシリーズに関してはそれなりに操縦経験があるし、同様の戦闘機でもあるソルプレッサに関しても俺にとっては既に手足のようなものだしな。
いや、寧ろソルプレッサはともかくAM系、特にガーリオンやガーリオン・カスタムに関して言えば、VFよりも操縦系統が複雑だと言えるだろう。
まぁ、これまで乗ってきた機種という事で考えれば、VFに最も適性があるのは間違い無くムウやスレイなんだろうが。ただ、だからと言ってムウとスレイが今乗っているアシュセイヴァーとシャドウの代わりにVFに乗せるのかと言われれば、Noとしか言えない。機体そのものの防御力や生存性が低すぎるんだよな。もし乗せるのなら、最低限シャドウミラーで改良したりする必要があるだろう。
「アクセル?」
そんな考えに熱中していた俺へとギリアムが声を掛けてくる。
「どうした、EX-ギアの着方が分からないか? まぁ、まだ2回目なんだし無理もないが」
「いや、気にしないでいい。ちょっと考え事をしていただけだ」
「そうか? それならいいんだが。にしても、お前は本当に15歳か? さっきも言ったが、整形とかして年齢を誤魔化しているんじゃないだろうな? とてもルカと同い年の奴の態度とは思えないぞ」
「さて、どうだろうな。それよりも早速始めようか。VF-25に慣れるにはどれだけ時間があっても足りないし」
「そうか? まぁ、ならいいか。よし、じゃあシミュレーターを起動するから中に入って準備してくれ」
ギリアムの言葉に頷き、EX-ギアを着たままシミュレーターの中へと入る。
この前のVF-171の時は生身で乗ったが、やっぱり基本的にはこのシミュレーターはVF-25に対応している物なのだろう。EX-ギアが座席にピタリとフィットしていた。
「よし、機種選択だ。VF-25には色々とバリエーションがあるが、今回は最初だし基本となるA型でいいだろう」
その言葉に、昨日ルカから説明して貰った内容を思い出す。VF-25のバリエーションは一般機のA型、ドッグファイト向きに最適化されたF型、長距離狙撃型のG型、指揮官用にカスタムチェーンされたS型があり、他にも電子戦用の
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